最近、ファミリーレストランなどで割り箸を見かけなくなった。黒いプラスチックの箸が使われている。SPS樹脂とかいう素材なんだそうで、耐熱・耐酸・耐アルカリに優れるらしい。

あれは妙に瀬戸物との相性が悪い。やたらカチン・カチンと大きな音をたてる。大きな店だと、あちらこちらの席から、カッチン・カッチンと玩具屋のようなけたたましさになる。

樹脂の塊なので、油やスープがしみ込むことがなくて、洗いやすいのかも知れないが、うどんや蕎麦になるとやはり割り箸が欲しくなる。つかみ辛いのだ。今の時期ならそうめんだが、これもプラ箸では食べにくい。

衛生的には優れているので、夫や子供に持たせるお弁当には向いているかも知れないが、どうにも外食産業で活用されるのは、単に丈夫な点と洗いやすい、すなわちコストの削減に効率的だという理由だけが先走っているように思えて仕方がない。

まぁ、高級なお店になればそれなりの箸を出してくれるのだから、貧乏人は我慢しろと言われればそうなのかなとも思うのだが、プラスチックの箸だからと言って安物ばかりあるわけでもない。

六角一刀彫とかになれば一膳で800円近くするものもある。

なぜこんな箸が使われるようになったかと自分なりに考えたが、自動食器洗浄機の性能が進化して高圧・高温が高まったのではないか。人件費を抑えるためにも機械化した方が簡単だが、一方ではそうした高圧・高温に不向きな食器が駆逐されてしまった。

割り箸では使い捨てだし、資源の枯渇につながる。最近では中国産の安い割り箸が出回っていて、それらの材木は不法な漂白剤が使われたりしているという。

だからそれを考えれば、どこ産かもわからない割り箸を使うのは気が引けるのだが、その消費者の足元を見たようなプラ箸を出されると、天邪鬼の私は反感を覚えてしまう。

しかしだからと言って一時期流行ったような「マイ箸」を持ち歩く気にもならない。

さてどうしたものか。




仕事で韓国のソウルに行った際に、取引関係者が案内してくれた高級ホテルのレストランで、ステンレスの茶碗に鉄の箸が出て来た時には驚いた。

まるで犬の餌箱だ。

箸が鉄でとがっているのは、日本で言う「揚げ物箸」だ。

つい「嫌じゃありませんか軍隊は」という軍歌を思い出してしまった。

逆に香港へ行った際には、四角い象牙の箸で、太さが同じまま先端が細くなっていないのが出て来た時には、使い慣れていないために苦労した。

世界でいちばん使われている、食事の際の道具は「指」なのだそうだ。いわゆる「手づかみ」というやつ。それよりも少数派なのが箸、いちばん少ないのがナイフとフォークだとか。

しかし「手づかみ」だと熱い料理が食べにくい。だからメニューが限定されて食文化が発展しない。

逆にナイフとフォークを使うテーブルマナーを覚えなければ社会人として失格だ、といった風潮があるが、まず正しい箸の使い方を身に付けてからの話だ。

持ち方もそうだけど、やたら舐めたりしゃぶったりするお嬢さんはどこにでも見かける。




はてさて、外食時の箸はどないしょー。

竹製の割り箸を使ってる店でも探すかなー。





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