ガス化学

現在の都市ガスは天然ガスになっています。これ、呼び名を変えるとメタンガスということ。それを圧縮して液化すればLNGとなる。

しかし過去の都市ガスは天然ガスではなく、石油ガスでした。簡単に言えば重油を精製して不純物を取り除き、純度の高い重油をガス化させるわけです。いわゆるプロパンガスですね。ボンベで補充するものと本質的には同じもの。これを液化するとLPGとなるわけ。だからLP用と天然ガス用ではコンロは違って来る。

テレビなどで見たことがあると思いますが、石油の油田で煙突から炎が出ていますね。あれって無駄に石油を燃やしているのではなく、原油を汲み上げる際に天然ガスが出て、それが邪魔だから燃やしてるわけ。それほど天然ガスを有効利用する技術が発達していなかったんです。

しかしメタンを回収して液化する技術ができた。石油とともに天然ガスもまた商品化することが可能になったわけ。そこでガスだけ出るような地域も開発が進んで、それをガス田と呼んだ。中国が日本の近海で海上ガス田開発をやったのは、あれは石油が目的ではなかった。

世界的な石油価格の安値が続いたのには、そんな事情もあったわけ。

さあ、ここからメタン・ハイドレートの話に発展するのではないかと思うでしょ? ちがうんだなぁこれが。

東京ガスがあった場所が高濃度に汚染されていたという問題が息を吹き返しているんですが、なぜガス・コンビナートの土地が有害物質で汚染されるのか。

だから、かつての都市ガスはメタンではなく石油ガスだったからですよ。重油を精製してガス化する。この工程で有害物質が出て来るんですね。

今の若い人は知らないと思うんですが、昔のハイオクタン・ガソリンって有鉛ガソリンでした。その方がオクタン価、つまり爆発力が高かったから。かつての名車の117クーペとかセリカとか、あるいはギャランGTOなんて全部「ハイオク指定」でした。それが大気汚染につながるということで、石油各社は「無鉛ハイオク」の開発に取り組んだのです。

つまり石油に含まれる鉛を除去しようとした。

あるいは硫黄という物質があります。硫黄からは硫酸が造られて化学工業や医薬品、農薬、乾燥剤などと広く活用されている非常に重要な物質であり、火薬の原材料として明治以後の日清・日露戦争などで火山が多い日本は主要な硫黄産出国として安田財閥などの勃興を許したのでしたが、現在は火山から硫黄を取ることはしていません。

石油を精製する過程で、自動的に得られるようになったからです。

ほら、昔のガス・コンビナートの土壌にいろんな有害物質がしみ込んでいる理由がわかるでしょ?

所ジョージさんが昔のプリンス・スカイラインに乗っていますが、あれは現代のレクサスのエンジンに積み替えています。

ビンテージカーとか言いますが、昔のスポーツタイプのクルマは有鉛ガソリンでなければカタログスペックの性能は出ません。しかしそれは現代では認められない公害車でもあるわけです。

その有害物質が豊洲にあふれるほどにしみ込んでいて、そこに鮮魚・青果の卸売り市場を造ろうという計画を建てたのが石原都政の頃だったのです。

彼は小池さんが共産党都議と一緒になって何をつかんでいるかを知っていましたから、豊洲への移転を邪魔させたくなくて「厚化粧」だの何だのと子供じみた横やりを口にしていたのです。その息子はどういう態度でしたか?

自民党都連とは、いわば豊洲の土壌にしみ込んだ有害物質と基本的に同類だということ。

基本的なことを言えば、あの豊洲新市場とは都民の税金で建設されたわけではありません。あくまでも市場関係者による賃料によって回収される会計になっています。ただし、そのことによって市民オンブズマンの追求が無縁になるとでも考えていたとすれば、東京都の職員の無責任はどうしようもないところまで落ちてしまうでしょう。

そして汚染土壌の東京ガス跡地が、どういう過程で築地の移転先に決定したのか、石原さんにも証言してもらう必要があるでしょう。




私は原子力行政についても「再稼働反対」の理由として、「危険だから」ではなく「使用済み燃料の処理方法が見つかっていない」という点を繰り返し主張して来ました。

再稼働の必要性は否定しないし、安全性も一定量認めることはできるかも知れないけれど、唯一の「地層処分」は候補地を国内に置くことは「まず不可能だろう」ということ。溜まる一方ではそれこそ後世への負の遺産になるということ。

ならば耐用年数の40年が経過する前に、次世代のエネルギーを開発するしか方法はないだろうということ。

韓国の経済状態にも口を出していますが、私は好き嫌いの感情論で言っているわけではないんです。

石原都政の時代の負の遺産が今頃になって取り返しのつかない大問題になってゾンビのように起き上がった。化学的な理解でこれらを見て行く必要があるんです。




ああ、そうか。

彼は小説家でしたね。だから文系の副知事も選んだんだった。

理系の理解を求めても、彼らにはもともと無理だったのかも知れない。

その息子が環境大臣であり原子力防災担当大臣だったとは、とんでもない冗談にしか思えません。『最後はカネ目でしょ』と言って除染廃棄物の中間貯蔵施設の建設を台無しにした犯人だ。

『この親にしてこの子あり』とは良く言ったものである。






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