プリウスタクシー

個人的な好みを書いては不都合かとも思ったのだが、考えてみればここは個人的なブログなのだから、好き嫌いを自由に綴ってどこが悪いのかと開き直ることにした。

最近増えて来たのがプリウスのタクシーだ。確かに燃費は抜群に良いだろう。経営者の立場から言えばそういうことになる。しかし利用者の側から言わせてもらえばアレは頂けない。狭いのだ。

かつてニッサンとトヨタがタクシー専用の車種を製造していた。ニッサンはクルー、トヨタは(クラウン)コンフォートだった。

使用頻度が高い右前(運転席側)と左後(客席側)のドアを大きく設計し、ルーフも高いままのラインを後部ぎりぎりまで伸ばして後部座席のヘッドクリアランスを確保していた。

つまり車両デザインよりも利用者の利便性を最大限に追求した2台だった。

これに個人タクシーなどがセルシオとかセドリックなどを使って差別化を図ったものだった。

乗り降りも、乗り心地も、トランクの容量も不満を抱く点はなかった。

それが燃費だけの要素なのだろうかいつの間にかプリウスが我が物顔で走り回るようになってしまった。はっきり言ってプリウスの後部座席は狭い。そしてヘッドクリアランスに余裕がなさすぎる。駅や空港などだと大きなスーツケースを抱えた客もいるだろうが、プリウスの荷室に入るのかと疑問に思うことがある。

さらに運転手さんの不満が聞かれる。「この車種になってから、腹をこする運転手が続出してるんですよ」大きなバッテリーを積んでいるためのことらしい。「以前はクルーのLPGに乗ってたんですがね、ありゃ使い勝手が良かった」。

LPGということになればトランクルームに大きなボンベを詰め込んでいるんだが、それでも十分な容量を確保したデザインだった。

クルーにしろコンフォートにしろ実用的すぎて面白くも何ともないデザインだったが、利用客の利便性を最大限に追求した車種だったような気がする。個人所有するわけでもないタクシーなんだから、デザインよりも利便性が先に立つ。ましてや燃費なんて関係がない。(それだけ料金が安ければ別だが)

タクシー会社に電話で配車を頼むとプリウスが迎えにやって来る。私はいつも玄関先でがっかりする。何も個人タクシーのレクサスに乗りたいとは思わないのだが、昔のクルーはどこへ行ったのだろう。

サイドミラーもドアミラーではなくボンネット脇のフェンダーミラーで、まるでハイヤーのようだった。助手席で新聞を広げられてもあれだと運転できる。

何かこう、日本の社会が本質的な部分で世界をリードしていた時代が終わって、各企業が利益追求の一点張りで消費者を忘れ去ったような気がしている。エコカー減税と自動車グリーン減税という二つの減税を政府がやったから、コスト削減の意味でタクシー会社が飛びついて、その結果利用客と運転手が置いて行かれた形になっている。

あのね、燃費が最高でデザインが優れているクルマは、タクシーではなくマイカーにすべきなんだけどな。ちがう?

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