『舛添』という名の宿題

日本語というものは面白い。

「毟る」の読み方をおわかりの人はどれほどおられるだろう。毛を少なくするのだから「むしる」である。

実に面白い表記法なのだが、どこかチマチマとした印象がつきまとう。

毟ると言えば先ごろまで日本社会からさんざんに叩かれていた舛添元東京都知事だ。実にチマチマと都の財政を毟ってくれた。公用車を使ったりパジャマを買ったり。立派な政治家のすることだったろうか。

ただ、参院選と都知事選の喧騒の中ですっかり国民から忘れられたかのように見えるが、果たしてあの美術品はどうなったのか。

湯河原の別荘を売りに出すとか言った話は完全に個人的な問題だから、どうにでも好きにすれば良いのだが、ネット・オークションや古書店などで集めた公費による資料や美術品は彼の個人的財産ではない。

集中審議の場でリストを提出すると言っていたものの、逃げるように足早に都庁を去ってケツをまくってそれっきり。股関節に人工関節を入れたと言ってゆっくり歩いていたはずなのに、逃げ足だけは素早かった。

しかもメディアはそのことに何も触れない。まるで賞味期限が過ぎたかのように。

小池も鳥越も良いんだけれど、舛添問題を終わらせるためにはここのけじめをきちんと付ける必要がある。

それで初めて次のステップに進むことができる。

猪瀬のカバンも渡辺の熊手も、一応のみそぎは終えた。しかし舛添はまだそのままだ。

「いつの間にやら知らん顔」は通らない。

そして、よせば良いのに駐日韓国領事館が小池新都知事に面会を求めて、舛添が請け負っていた韓国人学校の貸与をあらためて確認しようとして、小池から門前払いをくらったという。

だから忘れかけていた国民・都民が「そう言えば」とあの禿げ頭を思い出してしまった。

「中国服を着ると書がしやすくなるんです」アホか。

未来永劫東京都政の歴史にお前の名前は残るのだからな。

それにしても子宮頸がんワクチンの副作用被害は原告団が結成され告訴されたばかりだ。

今からが本番なのかも知れない。なぜあのワクチンが承認されたのか。時の厚労大臣は誰で、省内の審査員は誰だったのか。製薬メーカーからの資金供与はなかったか。松あきらはどんな役回りをしたのか。その公明党と舛添の妻との関係はどうだったのか。

そもそもあの男を大臣に任命した複数の内閣には責任はなかったのか。自民党政権と製薬業界はつながっていなかったのか。企業献金はどうだったのか。自公連立とはどういった接着剤でつながっていたのか。それと自民党東京都連はどんな関係にあったのか。小池はどこまで知っているのか。

明らかになるのはこれからだろう。東京・名古屋・大阪・福岡の各地裁が薬害被害者の訴状を受理したとなれば検察も動かざるを得なくなる。

パジャマがどうだ中国服がこうだというチマチマとした話ではなく、こちらは国家の医療福祉財源を食い物にした巨大な疑惑が絡んでいる。

だからこそ禿げ頭を忘れてはいけないのだ。都知事を辞任したからと言って済む話ではない。むしろ、厚労大臣当時の不祥事を隠す目的で、都知事時代に悪さをしたと疑われても仕方がないだろう。悪質さの桁が違うのだ。

(ちなみに言えば、ヒトパピローマ・ウイルスという子宮頸がんの原因物質に感染したとしても、発症率はとても低い。すなわち急いでワクチンを接種しなければならないという理由に乏しいとされている。そしてここが問題なのだが、疾患治療の目的で投与される医薬品ではなく、健康体の女児に予防目的でしかも公費で投与される。そこには徹底的な安全確認がおこなわれるべきだった。決して急いで認可すべきものではなかったという理解が必要だ。)




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