I Love 土佐

世の中DHAだのEPAだのと言っているけれど、もともと私は長崎産まれだからアジやイワシで育ったようなものだ。

つまり青魚(別の言い方をすれば『ひかりもの』)は何の抵抗もなく私の『食材』になっていた。

長崎とは、捕鯨船団の基地があちこちにあった土地であり、『赤い肉』には抵抗がないのだが、かえって鯛のような白身の魚の臭みが鼻についてくるようになった。

だから上京した進学先で、コンパなどで魚料理が出て来ても、鯛やヒラメには目もくれなかった。

「お前ら浦島太郎か」と言って仲間をバカにしたものだった。

だから牛ハンバーグよりもイワシ・ハンバーグの方が好きだ。




そんな私が社会人になった時に四国担当を命じられた。

そもそも我が家は瀬戸内海の村上水軍の流れを汲むらしく、四国とは縁がある。

そういった先入観があったのかとても四国出張が楽しくて、そうした私を四国人は温かく迎えてくれた。

とは言え、愛媛にしろ香川にしろ徳島にしろ、それぞれに地域特性が異なり、常に『スイッチの切り替え』を余儀なくさせられた。

非難を恐れずに言うならば、愛媛は広島の、香川は岡山の、徳島は大阪の文化圏に取り込まれているような気がしていた。

ところが高知だけは独自の文化を発展させていた。少なくとも私はそう感じた。

海の向こうは広島でも岡山でも大阪でもなく、太平洋の水平線が見えている土地なのだ。

私はその土地が大好きになった。

もともと長崎で青魚に馴染んでいた私は、カツオ料理にうっとりとなった。

瀬戸内では鯛が自慢の魚になっているが『比較になるかよ!』と思って、毎回出張の際の土佐入りは楽しみになっていった。

いっそ「高知に出張所を出しませんか?」とまで稟議書を書いたが、あっけなく却下された。「投資に見合わない」と言われて。

いわゆる『釣りバカ日誌』の世界である。




リタイアしてからは一度も高知に行っていない。

しかし、海も山も川もできるだけそのままの姿を維持してくれているらしいことをテレビで知って喜んでいる。

女房どのを四国に連れて行ったことはないのだが、『カツオの良いのが入ったよ』と言ってくれている。

大好きなのは「高知とカツオと土佐っぽ」である。




最近になって『土佐日記~幡多編~』というブログに出会って首ったけになっている。

よろしかったら訪問してやってほしい。

http://bbasari.blog.fc2.com/




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