馬の最後っ屁

沖ノ鳥島近海(200カイリ内の排他的経済水域)で操業していた台湾の漁船を海上保安庁が拿捕したのは4月25日のことだった。

馬総統率いる台湾政府はこれに激しく反発し、追加の漁船を派遣すると同時に台湾海軍のフリゲート艦まで出動させた。

ただ、この問題は一面的ではなく、様々な駆け引きがある。

過去にも2005年と2012年に同様の拿捕がおこなわれたが、台湾側からの強い抗議があった形跡はない。

ところが今回に限って、しかも海軍の軍艦まで派遣するというのだから正気の沙汰ではない。

中華人民共和国でさえが尖閣諸島に派遣するのは海警であって軍艦ではない。

軍を動かせば在日米軍に口実を与えることを知っているからだ。

だから南シナ海にしても漁民に扮した民兵を使えども軍艦は動かしていない。

よほど馬に切羽詰まった事情があるらしい。

どんな事情があるのかと言うと、5月20日で総統が交代するんだよね。選挙で負けた国民党の馬は指名候補の落選によって去ることになる。

残り1ケ月を切った馬は、もともと中国寄りの政策を執って来た人物なので、最後の最後に日本を「ギャフン」と言わせて総統の座から去りたい事情がある。

そうすることによって、今後の台中関係の「親中派」として幅を利かせたい考えだ。目的は定年退職後の再就職のような意味合いを持っていて、それは台中関係でしかないのだが、日本を悩ませることで利用しようと考えている。

今後も中国に尻尾を振り続けることで甘い汁を吸い続けようとしているわけだ。

これはもう、成功したも同然であって、日本の海上保安部が抵抗しようと無抵抗になろうと、どっちでも馬の勝ちになる。

これが報道各社の大方の見方なんだが、彼らマスコミが触れたがらない側面がある。

それはAIIBなのだ。

中国主導によって進められて来たAIIBに台湾も参加しようとしていた。

しかし「一つの中国」を標榜する中国共産党は、台湾を独立した国家だと認めていないために「参加したいのならば、中国の財務省(に相当する)窓口を通さなければならない」と通告してきた。

独立国家だと自認している台湾議会はこれに猛反発し、「我々は属国ではない!」と憤った。馬率いる国民党が選挙で大敗した理由のひとつはそこにもある。

揉み手擦り手でキンペーにすり寄っていた馬に、台湾国民は「お前ら出て行け!」と言った格好になっている。

現在までに台湾政府は、いかにしてAIIBに参加できるかを模索しているもののまだ参加はできていない。

新総統になったらますます実現性は薄れるだろうと言われている。

このAIIBだが、台湾の参加不参加が論じられている間に、ちゃっかりとイギリスが参加表明をしたために、ドミノ倒しのように欧州各国が参加を決定した。

世界経済が悪化する中で、中国の圧倒的なマーケットをいち早く手に入れようと血まなこになっていた。貿易輸出しか頭にないのは韓国もイギリスもあまり違わない。内需拡大への努力はしたくないわけだ。

ところがこのアジアインフラ投資銀行、インドネシアの高速鉄道に見られるように、まったく機能していないことが世界中にばれてしまった。

機能するどころか天津甘栗が大爆発して「どこに資金が注ぎ込まれるのか」と参加各国が疑いを持ち始めた。中国の代表的な輸出港が役に立たなくなっている。

そこへトドメの一撃が振り下ろされた。パナマ文書だ。

リーク元はアメリカCIAではないかと噂されているが、イギリスをはじめとする欧州各国とキンペーの名前が上がっている。

ひょっとすると馬の名前が上がって来るのも時間の問題かも知れない。

今回の台湾漁船の拿捕をめぐっては、日本の海上保安部の先読みの失敗を言いたがるメディアがあるが、日本の対応はあくまでも法にのっとったものであって何も違法なことをしたわけではない。

逆に「台湾国民党の苦し紛れ」を露呈させるとともに、馬の正体がバレてしまった格好になっている。

馬個人は「してやったり」と思っているかも知れないが、ペキンのキンペーは苦虫を噛み潰した顔をしてはいないだろうか。(米中首脳会談ではふて腐れた顔をしていたが)




漁船の拿捕と、AIIBと、パナマ文書は、ぜんぶつながっているというお話でした。

伊勢志摩サミットは、どうなるんでしょうね~

皆さん、ご機嫌よう。




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