知らなくても良い話

市役所とか学校の職員室などでたまに見かける「ガムテープで固定された金庫ダイヤル」。

大体あんなことをやらかすのは、仕事に対する責任感を持ち合わせない地方公務員に多い。

人事異動の際の業務の引継ぎが不適切だったことにほとんどの原因があるのだが、ダイヤル番号がわからなくなっていることから、解錠状態のまま施錠をできないようにしているわけだ。

通常の耐火庫はダイヤル錠とシリンダー錠の二重ロックになっていて、鍵(キー)さえ持っていればとりあえずロックは可能になる。

ただしシリンダー錠だけではピッキングなどによって簡単に開けられる。

詳しい人になればヘアピン1本でも開けてしまう。そもそもダイヤル錠の補助として取り付けられるシリンダー錠は高級な物は使われていない。取っ手のレバーを固定する程度の機能しか求められていないからだ。

逆にダイヤル錠の場合は、ダイヤルに刻まれている数字が0~99までと100通りあって、その中の2桁の数字を3種類使っていれば「100万変換ダイヤル」4種類使っていれば「1億変換ダイヤル」と呼ぶ。

それだけたくさんのエントリーがあるわけだ。

「右へ10を3回、左へ20を2回、右へ30を1回、最後に左へいっぱいに回せば05のあたりでダイヤルが止まる」まぁこれが100万変換ダイヤルの例だ。

だからシリンダー錠と合わせると1,000,001の可能性があるのだが、ダイヤルをガムテープで固定してしまうと、ただの1になってしまうわけだ。

そしてその担当者が異動で別の部署に行った場合は、「ガムテ」が正当な行為になってしまう。

これらの無責任は実は「日ごろから施錠していない」という意味を指していて、中身の書類の出し入れが頻繁で煩雑なので始業時と終業時だけの施錠になり、やがては夜間も施錠しなくなっていることが推測される。

紙のファイルなどであれば、1冊なくなっていただけですぐにわかるのだが、電子データ化されたことによってフロッピーディスクが使われ、やがてハードディスクやメモリーカードなどのバックアップが取られるようになると、ファイルの一部が紛失しても誰もすぐには気づかない。

現金や貴金属などを扱う業種ではそれなりの緊張感をともなうのだが、住民票や福祉情報などを扱う役所、あるいは生徒の成績表などを保管する学校などでは他人事のように無頓着になる。

だいたい金庫ダイヤルをガムテで止めるなどは、サンダルを履いた公務員がほとんどだ。

それも隠れてコソコソやっていればまだ可愛げがあるが、当たり前になっていればこそ、堂々とカウンター超しに見える位置にガムテ・ダイヤルを置いている。

あれ本当に危険なんだよね。

万が一台車とかにぶつかったりなどして、ガムテがはがれてダイヤルが回ってしまったらどうなるか。

中の書類やデータが取り出せなくなって、業務がそこでストップしてしまう。

部課長クラスの首は簡単に飛んでしまうことになる。

公務員には懲戒免職がないとタカをくくっているととんだことになる。

経歴に傷がついて、退職まで昇格できなくなる恐れがあるわけだ。(この事例で昇進がストップした警察官を知っている)




そ・こ・で、そうした「ガムテ・ダイヤル」を引き継いだ場合はどうするかだ。

施錠が解かれた状態、つまり締まっていないのだから扉の裏を見ることができる。

プラス・ドライバーが1本あれば事足りる。

ダイヤルの裏側に鉄板などのカバーがあって普通のネジで止まっている。

それを開けるとダイヤル錠のカラクリが仕込まれた小さなボックスがある。大体3×5センチ程度だ。(金融機関向けの設備になるともっと大きい)

それもプラスネジで裏ぶたを開けることができる。

裏ぶたを外すと、その蓋にカラクリが取り付けられているので、蓋を取り外すことによってダイヤル錠を無効にすることができる。

この状態だとガムテをはがしてもダイヤルは空回りするだけで人畜無害になってしまう。

つまり想定外の事故は回避することができることになる。

さてここからが愚者と賢者の分かれ道だ。

愚者はどうするかと言うと、外した裏ぶたをどこかへ紛失してそのまま頬かむりしてしまう。公務員なんてほとんどがそうだ。

賢者はどうするか。

上司に報告したうえで、鍵屋に連絡を取ってダイヤル番号の解読を依頼する。

ダイヤルのカラクリが手元にあるのだから、解読には時間がかからないし請求される金額もほんのわずかだ。

構造がわかっている者にとったら、植木に水をやるように簡単なことだからだ。




4月に入る前にこの話をしておくべきだった。

すでに配置転換で「ガムテ・ダイヤル」を引き継いだ人もいるかも知れない。

もうすぐメーデーだ。

職場の耐火庫などのダイヤルにガムテープを張り付けた公務員らが、赤い旗を持って公園に集まるだろう。

それこそ「愚者の群れ」に他ならない。



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