ぜらにゅーむ

持て余した時間の行く先は鉢植えのぎんもくせいとなる。

天気は優れなくても機嫌よく空を見上げているから、となりにあぐら座りして話しかけていた。

横のぜらにゅーむの鉢はいまだに冬眠か? と思いつつふと見ると、鮮やかな緑色の葉を出していて、確実に季節の変化に応じているらしいことに気が付いた。

そうした枝先の新芽の中にマッチの先ほどの丸い緑のかたまりを作っている。

ここからまた新しい葉が出てくるのだろうと最初は思っていたが、「なんかおめぇ、企んでるだろ」。

その豆つぶのようなかたまりを、指先で軽く触ってみた。

コリコリとしていて葉っぱのかたまりには思えない。

「つぼんでるのけ?」

そういえばこいつを買ったのは昨年の秋で、『ローズ・ゼラニューム』と書いてあった。

葉っぱからさわやかな良い匂いを出していたから、ローズとはそのことなんだろうと思い込んでいた。

霜に弱いと書いてあったので冬の間は陽がさし込む屋内で匂いを愉しんでいたが、新入生のぎんもくせいが白い可憐な花を咲かせて、上品な甘い香りを放つようになると、私の興味はもっぱらぎんもくせいの方へ集中していた。

だからといって依怙贔屓をすることなく両者を公平に扱ってはいたし、ぎんもくせいと同じ場所で日向ぼっこもさせていた。

いよいよこいつ(ぜらにゅーむ)もローズに例えられるような花を咲かせるのかも知れない。

えらいこっちゃ、赤飯の用意をしなければ。

(私はピロキではない。わからない人はそのままで良い。)



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おはようございます

「両手に花だにゃ」
by ねこ

ねこ さんへ

「両手に花」っつうよりも、世話をしてるのこっちなんだけど。
そろそろアブラムシの時期だしさ。
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