傍目八目

先日ご紹介した自動車整備工場の話の続きなんですが、かの部長さんという人はある自動車販売会社(ディーラー)のサービス工場で長年勤めていた人なんです。

先輩にあたる人が独立して整備工場をつくったことからリクルートされたんだとか。人物と技術がピカイチだったからなんだろうと想像するんですが、そこの工場に行くとものすごい事故を起こしたスクラップなんかが何台も置かれている。

話を聞いたところ、現場検証が済んで道路から撤去しなければならなくなった所有者が、次のクルマを手配するために彼の工場にレッカーを頼むのだとか。

とにかくもの凄い壊れ方をしているクルマばかりだけど、所有者が死亡したりしたものはないんだと言う。「レッカー依頼をして来るのは元気な証拠なんですよ」と。

しかしフロントガラスに明らかに頭をぶつけたような跡がある。ボンネットなんかグチャグチャになってるものがほとんど。「最近は安全設計になっていて、わざと壊れることで乗員を保護してるんですよ」。なるほど。

「全損だからスクラップですがね、こうした壊れ方を見ると自動車メーカーごとの製造哲学の違いが読めて来るんです」

どういうことかと聞くと、エンジン出力と制動装置いわゆるブレーキ性能だけど、このバランスが取れていない製品が少なくないんだとか。馬力をPRする販売方法はあっても、ブレーキ性能で売るところはない。

そしてタイヤの性能も深く関わっているとか。「ブレーキ性能が不十分なのに、標準装備されるタイヤが不適切だったら最悪ですよ。タイヤは命を乗せているとは良く言ったものです」。

「一時期、景気が良かった頃はレジャーカーとして4WDが売れたんですが、四輪駆動といっても2種類あって『オフロードタイプ』のものと『オンロードタイプ』のもの。これはギヤ比を見ればわかるんですが、一般の人にはわからない。だから4WDだからと言って悪路に強いと過信したけど『オンロードタイプ』だったりすると、とんでもないことになったりするわけですよ」

「なるほどね」

「トルク出力曲線ってあるじゃないですか、エンジン性能曲線とか言って。アレがクルマごとの性格付けになっているわけですが、土地柄や消費者のニーズに合っているかどうかは販売員の仕事なんですよ。しかし変なディーラーになると売り上げノルマだとか今月のキャンペーン車だとか言って商売しか見なくなることがある。それって凄く危険で無責任なことなんですよ。あ、土地柄ってのは坂道が多かったり雪国だったりすることです。」

言ってる意味がよくわかる。




M社(マツダではない方)の製品のユーザーが相談に来たと言う。

「頻繁にエンストするので、ディーラーのサービス工場に持ち込んだところ、エンジン内部が汚れてましたと言われて手数料を取られたと言うんですよ。ところがちっとも直らなくて、何度も持ち込んで何度も料金を払った。挙句に私に相談されて、開けてみたら直噴センサーが壊れてるんですよね。これくらい解れよって話ですよ」

「特にあの会社の製品は電装部品が弱い。せめて自分の会社の製品の弱点くらいは知ってなきゃダメですよ」

傍目八目(おかめはちもく)とはこのことなんだろうと思ったわけです。外部から見ていると先入観がないから中身がよくわかるという話。

あ、日韓問題を語る番組で「あの」きんきん声の大学准教授が出ていました。しきりに韓国を擁護する発言は相変わらず。彼女もきっと「先入観」でがんじがらめに縛られてるんでしょうね、きっと。

「これくらい解れよって話ですよ」付き合わされるこっちが良い迷惑なんですが。



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