動き出した メタン・ハイドレート

メタンハイドレートとかオーランチオキトリウムなどといった未来のエネルギーと呼ばれるものは昔から言われていたんですね。
しかし夢物語のようで半信半疑でしかなかったのです。
そうこうしている内に中東やアフリカの産油国で、埋蔵量の限界が近づいているというということが明らかになって来ています。
イラクなどで反政府勢力が騒いでいますが、こうした既得権益が揺らいでいるんです。
エネルギーが変化するということは、世界秩序そのものを動かすくらいにもの凄いことなんですね。

だから日本でも原発の賛成派と反対派が極端に対立していて、利権側の構成員が市民のふりをして「再稼働は必要だ」と叫び、一方の反日日本人あたりが「危ないものは動かすな」とやっているわけです。
もちろん本心からそう思っている人が多いのでしょうけれど、別の目的のためにうそぶいている輩も居るはずだと私は思っています。
現に佐賀県では九州電力の関係者がやらせをやったじゃありませんか。

それほどエネルギーというものは人の理性を狂わせるんです。
莫大な利権がからむことだから。
アメリカがブッシュ政権だった頃、閣僚の面々はオイル・メジャーに関係した奴らばかりだったじゃないですか。
そして9.11テロが勃発して、アメリカはイラク戦争へ突っ込んで行った。
ベトナム戦争の時はアメリカは徴兵制をとっていましたが、イラク戦争では志願兵で構成されました。
中国の人民解放軍もそうなんですが、志願兵というのは基本的に貧しい家庭の子供たちなんです。
学費が払えなかったり食事に困っているような青年たちが、命がけで戦場へ出て行くわけです。
そして政治家たちは、それと引き換えに利権をむさぼるんですね。
まぁ、少なくともイラク戦争はそうでした。

だからエネルギーって恐ろしいんです。
「戦争も厭わない」と政治家に思わせちゃうんですから。
そして、日本の原子力行政でもそうなんですが、莫大な交付金が地方自治体に下りたり、あるいは特定の学閥に研究費と称して資金が流れたりするわけです。
原発を賛成する人も反対する人も、この癒着構造自体は否定する人が大半だろうと思うわけです。
「最後は金目でしょ」と良い歳をした男が口にするほど、腐敗の構造を作る、それがエネルギーなんです。

東日本の3.11の際に、毎晩のようにNHKニュース9に出ていた東大の教授がいましたね。
「メルトダウンは起きていない」という名言(迷言?)を吐いたことですっかり有名になっちゃったけれど、その後ぱったり姿を見せなくなりました。
大越アナだけは恥ずかしげもなく未だに醜い姿を晒していますが。

ことほど左様に有能な人物でさえ狂わせてしまうのがエネルギー問題の怖さです。
ところで、私が気付かない間にメタン・ハイドレートの環境がずいぶん変化していたことを知りました。
最初のうちは誰も「鼻もひっかけない」という状態でした。
それはやはり利権がからんでいたために、経産省などの息がかかった学者らが否定的な見解ばかり流していたからです。
特に南海トラフなどで試験的掘削をやったところ、非常に深い海域でしかも海底からさらに何百メートルも掘り下げなければならないので、得られるメタンがコストに見合わないといった結論を出していたんです。
これ、調べたところ「砂層型」というもので砂の中にメタンが混在しているタイプであり、採掘が難しいんですね。
ところがこれとは別に「表層型」というタイプがあって海底でシャーベット状に露出しているそうです。
これだと採集が比較的簡単。
しかも柱状に立ち上がっていて海面近くの低水圧で温度が高い水深で気化していると言うんです。
だから柱(プルーム)ごと採集するだけで良くて、しかも次々と海底から作り出されていて枯渇することがないと言うんですね。
しかもこの柱、魚群探知機で見つけることができると言う話です。
これは主に日本海側に散在しているそうですが、和歌山沖という太平洋側でも発見されました。
要するに利権を守りたい集団が政治的に邪魔をして調査研究を遅らせていたために、正確なことがわからなかったためです。

ところがです、メタンハイドレートが新たなエネルギーになると知ったアメリカのメジャー資本が韓国に働きかけて竹島の南海域で調査採掘を始めたというニュースが飛び込んで来たことから経産省が蜂の巣をつついたような騒ぎになったんです。
そして、中国が東シナ海で海底油田を採掘するための白樺という海上油田設備を日本の抗議を無視して強行しましたが、あれは失敗だったそうです。油やガスが出ないので、現在はほとんど無人の状態だとか。
そうこうしている間に中国はベトナム沖の南シナ海に進出しましたが、実はこの海域のメタンハイドレートが目的だったとバレたんです。
つまり世界ではすでにメタンハイドレートが次世代エネルギーであるということを正式に認めた上で、動き出しているんですね。

青山繁晴氏の話によれば、このメタンハイドレートは地球のプレート運動の継ぎ目、つまり地震地帯の海底でしか生まれないということがわかっているそうです。
だからインドネシア周辺であるとか、アメリカの西海岸や南米の太平洋側などだったら分布しているんですが、欧州や中東なんかではないんですね。
これがどういうことかと言うと、これまでのエネルギー利権の主導者たちがひっくり返るという意味を示していることになります。
地震がないという意味ではロシアもそうであって、アリューシャン列島など以外はロシアではメタンハイドレートは得られません。
だから日本がメタンハイドレートの調査を始めたと聞いた途端にプーチンは天然ガスの単価を下げて来たそうです。
日本が資源大国になるかも知れないとピンと来たんですね、さすがは知性派の政治家です。日本とはだいぶ違うようで。
日本の排他的経済水域はとても広いし、そのほとんど全域でメタンハイドレートが分布している可能性があるということです。
それも枯渇する心配がない資源だということ。
世界的に経済構造がひっくり返る事態になるでしょう。

AGUという世界的な学会が毎年開かれていて、地球物理学や資源エネルギーなどが話し合われています。青山さんも出席しています。
そこでメタンハイドレートがすでに議題に上がっているんですね。
日本国内でちっぽけな利権にしがみついてウソを並べている学者さんたちはどんどん取り残されているんです。

もう二十年近く前、テレビ番組でアメリカのカリフォルニア湾に巨大な海藻が密集していて様々な生物が生きているという放送がありました。
鯨もいるし大きなウニもアシカもいろんな生き物が暮らしている海域です。
湾になっているために波がおだやかで、鯨が子育てをする海域だといった趣旨の番組だったようです。
その番組の中で、海底から大量の泡が湧きあがっているシーンがあって、ナレーターはこれを「メタンガスの泡です」と紹介していました。
当時私はまだメタンハイドレートのことを知らなかったので(メタンガスは生物に良い働きをするんだろうか)とバカなことを考えた記憶があります。
(きっとカリフォルニア湾には海底火山でもあるんだろう)くらいに考えていたのですが、とにかくものすごい量の泡だったことを覚えています。
このメタンガス、二酸化炭素の20倍という温暖化効果を持つガスだというから驚きです。
しかし採集して燃焼させてやればメタンは二酸化炭素に変化する。つまり20分の1になるんですね。

すでにアメリカのシェール・ガスは失敗だったと言われ始めていて、その採掘方法から地下水の深刻な汚染を引き起こしているとか。
確かシェール・ガスと3次元プリンターはオバマ大統領の虎の子だったはず。
その一つがポシャってしまうと大変まずいことになるから、ひょっとすると彼はカリフォルニア湾のメタン・ハイドレートに目を付けるかも知れないわけです。
メキシコ政府はそこまでの政治力はないでしょうから、TPPか何かに絡めてやりかねません。
環境汚染どころか、メタンを放置するだけで環境負荷を進めるのですからやらない手はないわけです。

さぁ、世界がそっちへ動き出した場合、日本の抵抗勢力はどうするんでしょうね。
新日石や出光あたりが腰を上げると面白いことになるんですが。

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