「誤解ですよ」は通らない

「あのなぁお前」とたびたびテレビに向かって言うことがある。

特に政治家が、失言に際して使うセリフなんだが「誤解を招く言動であり、慎んで取り消させて頂きます」云々。

日本語の使い方を間違っている。

「誤解」という言葉の意味を調べてみよう。

「意味を取り違えること・間違った解釈をすること」とあるように、間違えたのは誤解した方であって当方は間違っていない、ということになる。

つまり「俺は悪くないのに、そっちが取り違えたんじゃないか」という意味だ。

だったら取り消す必要はないではないか。

あんたは被害者であって、誤解したこっちが加害者なんだから。

「誤解を招く」という意味は、「間違われやすい言動をして済まんことだったね」ということだ。

その先には「こっちの本音はあんたの解釈とは別のところにあるんだぜ」ということになる。

本当だろうか。

日本を「神の国」と言った御仁もいたが、彼の本音はもっと別のところにあったのだろうか。とてもそんな風には思えない。

うっかりボロが出てしまったから、「違う違う、俺が言いたかったのはそんなことじゃない」と言い訳してごまかそうとしているだけだ。

そういったつまらない人物が良く口にするのが「誤解を招く」という下りだ。

はっきり言えば良いではないか、「被害者はこっちだよ」と。

ますます叩かれるだけだろう。





第一次安倍内閣の初代防衛大臣を務めた久間なにがしが、「原爆投下は仕方がなかった」と発言して長崎市長に陳謝し閣僚を辞任した。

その際、長崎市長に彼は何と言ったか。

「私が思ったのと違った形で(発言が)伝えられて理解を得られていない」

人が何を思うかは自由だし何を考えてもそれは許される。

しかし言葉にした以上は責任がつきまとう。特に閣僚であればなおさらだ。

「思ったことと違う伝えられ方」を生じさせたのは、お前の言葉選びの不注意だろうが。それをこっちのせいにしちゃいかんよ。

こいつの選挙区は長崎2区であって連続9回の当選だったが、この辞任劇をきっかけにして2009年の第45回衆議院選挙にて民主党の福田衣里子に破られ政界を去った。

この第45回衆議院選挙は日本国民なら強く記憶しておく必要がある。

漢字が苦手だった麻生総理が解散総選挙に打って出て、ものの見事に民主党に敗北し政権を譲った選挙である。

その敗北の一端は、この久間にもあったわけだ。何が「理解を得られていない」だ、ふざけるな。

この年の選挙の長崎1区では同じく民主党の高木義明が当選している。

やつは三菱重工長崎造船所の労働組合のトップとして運動してきた人物であり、2011年の震災時には文部科学大臣を務めていた。

しかし福島第一原発事故の際のスピーディ・データの公表を見送り、結果として多数の被曝者を出したとされている。

この男、次の選挙の小選挙区で落選しながらも比例区で復活当選しいまだに国会議員としてバッジを付けている。本当だから他に言いようがない。




つまり第一次安倍内閣のころから「お友だち内閣」は続けられていたのであって、久間の「誤解発言」によって政権を失うまでになっている。

何も仕事をせずに消えた福田衣里子はまだ良い方で、高木はすべき仕事をボイコットして国民を危険に晒した。

その民主党が下野した挙句に自分らのことを棚に上げて「反対だ反対だ」とわめき散らしている。

一方の安倍内閣はまたぞろ「お友だち」で固めようとしている。

「最後はカネ目でしょ」のアイツは、久間よりも失言が多いから、また政権を危機に導くかも知れない。

その時になって「誤解ですよ」は通らない。



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