覚せい剤と北朝鮮

私はお酒は飲んでいるがタバコは10年ほど前にやめた。
健康上の理由とかではない。ただ近所に自販機がなく、夜中に坂道を下って買いに行くのが面倒になっただけだ。

しかし、この両者(酒とタバコ)をドラッグとして見た場合、性格が全く逆の効果をもたらすということがわかっている。

アルコールはいわゆる「ダウナー系」であって、脳神経の活動をいくぶん麻痺させることによって陽気になったりリラックスしたりするが、中毒性や依存性は高い。。
これに対してタバコ(ニコチン)というのは一種の刺激剤であって「アッパー系」の働きをする。脳内伝達物質のアドレナリンを増加させ、興奮・覚醒作用をもたらして中毒性や依存性はマリファナよりも強い。

他にも我々の身近な物には、カフェイン(アッパー系)、シンナー(ダウナー系)、咳止め薬(エフェドリン系はアッパー系、コデイン系はアヘン由来なのでダウナー系)、抗アレルギー薬や睡眠導入剤(ダウナー系)などがある。

早い話が、残業や運転などで「シャッキリ」したければアッパー系が有効であり、だらりとしてリラックスしたければダウナー系である。

受験勉強にはコーヒー、リラックスにはお酒が一般的だが、これをドラッグに置き換えるとコーヒーの効果を得るのが覚せい剤、アルコールの効果を得るのがアヘンやモルヒネということになる。
たまに医者が医療用のモルヒネに手を出す事件が起こるが、これは業務上の緊張から解放されるため。
これに対して、偽札を印刷していた犯人が何日も眠らずに作業をするために覚せい剤を打っていたという事件もあった。
長距離トラックのドライバーに覚せい剤中毒患者が出るのも同じ意味。日中は道路が渋滞するので、深夜に走る必要があるため。




さて、昨年日本海側の各県に、北朝鮮と見られる木造漁船が相次いで漂着するという事件が続いた。
発見された遺体は合計27体。

韓国にいる脱北者の証言によると、イカや鱈などの海産物を外貨獲得のために増産せよと金正恩第一書記が命令したらしく、漁民や朝鮮人民軍などが覚せい剤を所持して荒れる冬の日本海に出漁したのだろうとされている。
そして覚せい剤は容量をオーバーすると致死量に達して死亡する危険性があり、日本へ漂着した遺体はほとんどそれが原因で死亡したのではないかとささやかれているらしい。

もともと北朝鮮は、先代の金正日の頃に外貨獲得の手段として覚せい剤の製造に乗り出しており、その製造工場はまだ数千も稼働しているとされている。
高値で取り引きされるようかなり純度を上げていて、別の意味で「モノは良い」というブランドになっているとか。
それが、経済制裁によって外国と自由な交易ができなくなったことから、過剰製造物が北朝鮮国内に流通し中毒患者を多数出しているという。
まさに「人を呪わば穴ふたつ」である。
「モノが良い」だけに中毒に陥りやすいのだ。

今回の、(自称)水爆実験と言うのも、これと無関係ではないだろう。
国産の覚せい剤によって、自国民に多くの中毒患者を出したとなれば、それはもう国家体制の維持が困難だから、なりふり構っていられなくなっている証拠だ。





「モノは良い」と評価されているらしい北朝鮮の覚せい剤だが、何と比べて「良い」のだろうか。

そこにオウム真理教の第7サティアンの名前が挙がって来る。

警察発表では、第7サティアンにあったプラントはサリンを製造するものだったとされているが、暴力団関係者によれば「あれは覚せい剤とLSDを作っていたんだよ」という未確認証言がある。

まだ上九一色村でオウムが活動していた頃、周辺住民が異臭の苦情を訴えた。覚せい剤を製造するためには釜炊き作業を繰り返す必要があって、その際に養豚場のようないやな匂いを出すという。その時期と一致するのだ。
また、国内の覚せい剤の裏流通価格が急落した時期があったという。おそらくオウムが製造した粗悪品の覚せい剤が流通したためではないかとされている。
だが覚せい剤を流通させるには暴力団を経由させなければ非常に危険であり、そこには警察のマル暴だとか政治家とか宗教団体とかが複雑に関係して来る。
だから第7サティアンのプラントは、あくまでもサリンのためのものだったと警察も言い張るしかなかったのであり、そこには巨大な圧力があったとされている。

山梨と言えば金丸信。
彼は日本社会党の田辺誠と訪朝団を編成し、当時の第一書記である金日成と会談している。
しかし会談内容は文書として残されておらず、どんな約束が交わされたのかは謎となっている。

北朝鮮がその後しばしば持ち出して来ることは、統治時代の補償と南北分断への責任という口約束を自民党・社会党・朝鮮労働党の3党で合意したというもの。
日本国民はあまり認識していないが、北朝鮮の主張の根元はここにある。




さぁつながって来た。

北朝鮮の木造船の遺体は覚せい剤中毒ではないか。それを日本の警察は把握しているのか。把握していたとして、なぜ発表しないのか。

覚せい剤と言えばオウムであり、オウムと言えば山梨であり、山梨と言えば金丸であり、金丸といえば北朝鮮。ほら一周してしまった。




まだある。

1992年3月に世界基督教統一神霊協会の教祖である文鮮明が特別措置法で日本に入国している。

なぜ特別措置法が必要だったかというと、文はアメリカで脱税によって実刑判決を受けていたことから日本の入管法の規定で入国できないことになっていたから。

この特別措置法に動いたのが金丸だったとされている。

同年8月に佐川急便から5億円のヤミ献金が発覚したと報道され、宮澤政権時の自民党副総裁を辞する。

(余談だがこの翌年である1993年に自民党から出されたのが『河野談話』だった。2000年に河野は外務大臣として北朝鮮へ50万トンのコメ支援を実施した。)

その後数十億円もの不正蓄財が発覚し、東京地裁の訴追中に糖尿病を発症。1996年3月に金丸は脳梗塞で死去している。




オウムの村井幹部は刺殺されたが、まだ死刑囚の執行はおこなわれていない。

違法ドラッグと言えば暴力団なのだが、それには警察や政治家などの深い関わりがあって表面には出て来ない。

S学会が中南米の麻薬王と接触していたという話もあるが、こうした巨大な「マネーロンダリング」のからくりは表には出て来ない。

ただ「ダウナー系」か「アッパー系」かといった区別に終始するだけだが、一つ一つを丁寧にほじくり返してゆけば、うっすらとだがつながりが見えて来る。








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