空飛ぶ棺桶 その②

このブログにおいて『空飛ぶ棺桶「新舟60」』という記事を書いたのは今年の4月16日のことだった。

中国が国産化した双発プロペラの短距離旅客機である。

新舟60という名前は中国名であって、公式にはMA60と名乗っている。

中国では主要輸出品目に挙げられていて、東南アジアや南米・アフリカなどの開発途上国へ輸出または無償供与のかたちで送り出されている。

ところがこの機体はとんでもないポンコツであって、あちこちで事故を繰り返しており、国によっては飛行禁止の措置を取っている。

事故の詳しいことは4月の記事を読んでいただくとして、今回はその続編ということになる。





三菱を始めとする複数の日本企業が協力して開発した短距離ジェット旅客機のMRJは広くメディアに取り上げられたが、一方で中国も短距離ジェット旅客機の開発に乗り出していた。

その名もARJ21と呼び、すでに2007年から生産を開始している。

しかし欧州航空安全機関(EASA)ならびにアメリカ連邦航空局(FAA)の型式証明が取得できていないために、先進国での運用が不可能のままであって現在は中国国内の路線にしか採用されていない。

どうやら主翼の強度不足に原因があるらしい。

開発段階では韓国の航空機メーカーとの共同開発という案もあったが、アメリカの技術援助を多く抱えている韓国と組むことは将来的な不安材料になると判断した中国が、独自開発に決定した。





ところが、どうやらこの開発が失敗に終わったのではないかとする声が上がっている。

何故かと言うと、アメリカを訪問したキンペーが300機もの航空機の「爆買い」をやって見せたことによる。

シアトルにあるボーイングの飛行場に降り立ったキンペーは、中国にボーイングの工場を建設することを条件に300機もの購入契約を結んだ。

この報道を受けてアメリカ国民からは「ボーイングは売国奴だ!」といった声が上がったが、実際には中国に建設しようとする工場は仕上げの塗装でしかなく、重要技術は供与されない。

しかも300機という機体は旧型のB-737であり最新技術でも何でもなく「在庫一掃バーゲンセール」の意味合いを持っている。アウトレットなのだ。

このような見え透いた「爆買い」をなぜキンペーがやったのか、疑問に思った人々が「そうだったのか」とヒザを打ったのが、どうやらARJ21の開発失敗にあるのではないかという予測だ。

13.5億とも14億とも言われている中国の国民は、広大な国土を移動するのにすでに鉄道では間に合わなくなっている。

韓国のように「低品質であっても構わないから輸出品を」という事情ではなく、国民の不満を少しでも抑止しなければ政権維持が不可能になるという危機感に包まれている中国共産党は、国内線に投入する小型ジェットがどうあっても必要なのである。

しかしMA60に続いてARJ21も失敗に終わったとすれば、アメリカ国債を売り払ってでもボーイングから購入するしか道がない。

そして、300機もの国内路線のジェット機を導入することはパイロットや整備士の不足を招くことになる。

その問題を解くカギが「人民解放軍の30万人削減」である。

再就職先を用意することで、解放軍の反発を少しでも和らげることができるかも知れない。

キンペーにとって「一石三鳥」ではないのか。

ただし、キンペーが訪米してボーイングをまとめ買いしたことによって、現在の中国の技術レベルが図らずも露呈してしまった。

どんなに派手な軍事パレードをやっても、技術力はせいぜいが台湾のウマをビビらせる程度でしかないと世界は知った。

イギリスのキャメロンがたかろうとするのも無理はない。植民地の生き血を吸って大国になったイギリスは「スズメ百まで踊り忘れず」なのである。




ニュースはすべてつながっている。

皆さん、ご機嫌よう。





スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR