台湾の春

2015年9月3日におこなわれた中国の軍事パレードを見てみよう。

表向きは「抗日戦争勝利70周年」なのだが、大量の戦車の後に登場したのは水陸両用戦車だった。すなわち上陸用舟艇と言って良い。

これは兵員を運ぶものでもある。

「日本からの軍事的脅威を跳ね除けた」と言いたいのであればそれは「防衛」であって「侵攻」である必要はない。

中国でおこなわれた軍事パレードで登場した水陸両用戦車は陸軍ではなく海軍の装備だった。

つまり明らかに防衛目的ではないことを意味していて、上陸作戦を想定している。

長距離弾道ミサイルや巡行ミサイルなどもこれみよがしに登場させてはいるものの、現在の中国はまだGPS衛星を十分に保有していないので、それらが十分に機能するとは誰も考えてはいない。

弾道ミサイルの射程距離がアメリカ本土まで届いたにせよ、荒野に着弾したのでは意味がないからだ。

それではどこを仮想敵国としているかだが、上陸だ兵員だと言っている以上はそれは東南アジア諸国であり、第一には台湾だろう。




台湾の野党である民主進歩党の蔡英文主席(女性)が訪日したのは2015年10月6~9日だった。

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台湾は来年1月に総統選挙を控えている。

実は台湾と日本との間には外交関係がない。

そのためにいったん総統になってしまうと首脳会談というものは現実的に無理があるのだ。

だから候補者のうちに訪日して、日本との友好関係をアピールする狙いがある。

一方の与党である国民党は馬が総統をしてるんだが、これが昨年末の統一地方選で大敗。危機感を持ったウマとキンペーがニコニコ顔で会談したが、その胸の内は冷や汗が流れている。

対する日本は7月の李登輝元総統に続き、蔡英文主席を国会に招いた。

山東昭子元参院副議長が「指導者にとり性別は重要ではない」という趣旨の挨拶をすると、蔡氏は「性別は最重要ではないとはいえ、女性の指導者に会えるのはうれしい」と応じた。

しかし日台外交がない以上、民進党の代表が安倍総理と会談するわけには行かない。

7月の李氏の訪日の際も隠密にされていたが、今回の蔡氏もかなりガードは硬かった。

ただし安倍首相の実弟である岸信夫衆議院議員が、両者の会談を手配した可能性は高いとされている。




ウマとキンペーと、蔡英文と安倍晋三。

そして中国の軍事パレード。

パレードに出席したパクと、ウマとの関係。

それらはひとつにつながっている。




台湾総統選挙は2016年1月16日に予定されている。

しかし予定はあくまでも予定でしかない。

それが中国の繰り返された歴史である以上。




台湾の人々は、どんな春節を迎えるのだろう。

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