日本の生き残り策

かつて利用していたブログ・サイト(ブログそのものはWeblogの略だが)にて『なつかしのガイアックス』という記事を書いたことがある。

この記事は非常に高いアクセスを得て「自分も使っていた」というコメントが数多く寄せられた。

ガイアックスとは1999年に始まり、石油業界に喧嘩を売ったことから2003年に違法とされた高濃度のアルコール燃料だった。

この製品をめぐっては様々な議論が巻き起こったが、いつしかメディアから消え去り、国民の記憶からも消えて行った。

既存の既得権益の完全勝利に終わったわけだ。




東京・渋谷のユニマット・グループの温泉施設で爆発事故が起きたのは2007年6月のことだった。

3人の死者が出ている。

その原因は関東地方に存在するメタンガスを主成分とする天然ガスによるもので、南関東ガス田の存在が広く知れ渡ることになった。

その約3年前の2004年7月に、千葉県にある九十九里いわし博物館で爆発事故が起きていた。

死亡者まで出している。

警察・消防などの調査によって「この地域特有の自然湧出する天然ガスが原因である」ことが判明した。

この博物館は現在も休館中である。




おや? と首をかしげざるを得ない。

日本にはエネルギー資源がなかったのではなかったか?

だから大量の原油を輸入して備蓄をし、石油ショックの影響を受けるからと言って原子力事業に邁進して来たのではなかったか。

原発事故が起こると待ってましたとばかりにどこかの金持ちが太陽光発電を持ち掛け、時の総理が買い取り制度を実施した。

ガイアックスはどうなったの?

南関東ガス田はどうなったの?

全部、経産省と石油業界がタッグを組んで、既得権益を守ったからでしょう。




ガイアックスがつぶれた経緯なんて悲劇的だった。

自動車メーカーがこぞって「この燃料を使ったら、メーカー保証はできません」と言い出し、備蓄用の燃料タンクの貸し出しもできなくさせられた。

いわゆる「兵糧攻め」ですよ。

そこまでして自分らの既得権益を守ろうとした。

ところがアメリカのブッシュがバイオ・エタノールを導入したら、日本の石油業界は手のひらを返した。




ね、青山繁晴さんには気の毒だけど、日本のエネルギー産業なんてそんなものなんですよ。「革新的技術」なんて欲しくはない。既得権益の邪魔でしかないと考えている。

だから日本海側のメタン・ハイドレートも、東シナ海の海底油田も、たぶん日本政府は「見て見ぬふり」をするでしょう。

今年に入って、いきなり各電力事業者がこぞってソーラー発電を拒み始めたのはなぜか。技術革新によって発電効率が劇的に高まることがはっきりしたからですよ。

液化ガスを利用したエコキュートなんかもどんどん進歩している。

そのうち各家庭が電力を自給自足する時代になったら、電線を引き込む必要が無くなってしまう。

エネルギーなんてタダみたいになってしまうと、電力業界がつぶれるんですね。

それでは経産省の役人連中が天下る先がなくなってしまう。ただそれだけの理由で技術の進歩にフタをするんですね。




いまこの国で最優先で改革しなければならないこと。

それは安保法案でも増税でもなく、ひたすら「行政改革」なのです。

明治新政府から連綿と受け継がれた役人の利権を、いちど奪い去る時期に来ている気がします。




明日を語るなら、そこからしかありません。






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