自民党の敗北

何かわけがわからない流れが起きている。

大阪の知事選と市長選のダブル選挙で大阪維新の会が勝利したことを受けて、自民と公明が責任のなすりつけ合いを演じている。

公明は支持母体であるS学会に「自主投票」を呼びかけたものの、その票の過半数は自民党の候補者へ向けられたが、自民党の支持層が大阪維新へ向かったのではないかとされているからだ。

つまり政府の本音は、大阪維新を陰で応援していたのではないのかという疑惑が出て来ている。

政府と大阪府議会ならびに市議会の自民党議員とは仲がよろしくないらしい。

だから東京で橋下らと安倍らが会食をおこなったりしていて、大阪の自民党議員を怒らせている。

公明党に関しては、消費増税の際に軽減税率を導入させようと躍起になっており、安倍政権と対立状態になっている。

だからむしろ大阪維新の会と安倍政権が蜜月関係にあるというわけだ。

先日から私は「消費税は上がらない」と主張している。それが安倍総理の心情だからだ。

せっかくここまで立ち直りを見せつつある国内景気を、増税で冷え込ませては元も子もないことになってしまう。

元々この増税案は、経済に無知だった民主党のどじょうが財務官僚にまんまと騙されて作ったものであって、政権を奪還したいという悲願を抱えていた自公がこれに合意して決まったものだった。

だから5から8への増税はやむを得なかった部分はあった。

しかし内需型になっている国内消費の落ち込みで税収が極端に落ちてしまった。

しかし赤字国債を追加発行することはできない。

そこでひねり出したのが「年金資金の株式運用拡大」という苦肉の策で、国民の虎の子が兜町に持ち込まれた。

生き馬の目を抜くと言われる相場に流れ込んだ年金資金が株価を押し上げた。

これでアベノミクスがあたかも成功しつつあるようなムード作りだけは成功したかに見えた。

しかし、いったん株式市場に流れ込んだ年金資金は引き出せなくなっている。引き揚げようとすれば平均株価が下落するからだ。

アメリカのFRBが金利の引き上げをちらつかせているのもこれに関連している。

日本の莫大な年金資金が、投資という名のリングに上がっているからだ。

政府の発行済み赤字国債はこの株価の上昇で何兆円かが減っている。つまり年金資金の運用益は、国民の年金に還元されるのではなく、赤字国債の償還に回されていることになる。

ここへ来て、8から10へという消費増税を18カ月延期した安倍政権は、財務省から「次はないよ」と匕首(あいくち)を突き付けられた。

だからこう発表した。「増税は予定通り実施する。ただしリーマンショックのようなことが起きなければ、だが」と。

この言い方は「AもあるけどBもあるよ」ということなのに、公明党はAだと思い込んでしまっている。だから「増税は決定事項なのだから軽減税率を」と言って聞かない。

ところが財務省はそこまでバカではないから、安倍が何を考えているかはわかっていて「凍結されてたまるか」と必死になって増税実施に持って行こうとしている。

公明党が言っている軽減税率など議論する価値もない空論なのだから、まとわりついて来るハエのようにうるさいだけなのだ。

だから今の安倍政権にとって大切なのは公明党という存在ではなく、橋下率いる大阪維新なのだ。

冒頭で私は「訳がわからない流れが起きている」と書いたけれど、このように解釈して来ると「訳が」わかって来る。

だから、自民党と首相官邸が相反する行動に出ても何もおかしくはないということになって来る。

その上で、北海道の札幌に住む浪人生の女の子が、大阪のダブル選挙の結果を受けて、「なぜ橋下が勝つんだ!」と憤っている。「30%台の投票率なんて、大阪府民はバカなのか!」と。

普段「安倍を辞めさせろ!」と叫んでいるSEALDsなのに自民党の応援をするのかよと思っていたら、ちゃんと首相官邸と大阪の自民の違いは理解しているらしい。

そして橋下と安倍が仲良しだということも理解しているらしい。

だから自民党の茂木敏充選挙対策委員長が「選挙応援をお願いしてたのに!」と公明党に食ってかかっているのは、あれは党だからであって政府はそうは思っていない。

官邸が、自民党大阪府連と仲が良いはずがない。

橋下とたもとを分けた東京維新(みんなの党などの残党)の連中は、民主のフランケンとつるもうとしている。

敵の敵は味方だという言葉もあるように、安倍と橋下はタッグを組もうとしている。その橋下の敵が自民党大阪府連なのである。

各地の地方選挙で黒星を重ねている自民党だが、大阪のダブル選挙に敗北した点は、実は安倍政権にとっての白星だったと言えるのかも知れない。

そしてこの勝利が、消費増税の凍結につながるのかも知れない。

S学会の諸君、そうやっていつまでも「軽減税率」ばかり言ってなさい。完全に流れから外れていますから。

S学会と言えば、東京都知事はどうしてるんだろう。ま、あの人はどうでも良いけど・・・




来年7月に予定されている参議院選挙だが、野党の動向次第では衆議院を解散して衆参同時選挙ということも考えられるだろう。

安倍晋三のカバンの中には「憲法改正」というノートが入っているのかも知れない。

さてさて、次の「リーマンショック」は、半島から来るのか、それとも大陸からか?




皆さん、ご機嫌よう。






スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

No title

こんにちわ。

寧ろ、逆に「安倍晋三のカバンには憲法改正ないし自主憲法制定つまり所謂戦後レジームを終わらせ日本を取り戻す事」しか入ってないと考えた方が、つじつまが全て合ってきませんか?

最初から、全ては方便。疑問に思える閣僚人事も全ては最終目標を達成できる内閣、政府を作り上げるため。
短期的に見れば疑問に思えることも、敢えてそれをさせてみて世論を喚起し国民の目を醒まさせる為。

そう考えれば、安倍晋三という人物のやろうとしていることが見えてくると思います。

承認待ちコメント

このコメントは管理者の承認待ちです
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR