東アジアの産地偽装

中国のコメがカドミウムによって汚染されているというスクープが流れたのは2013年2月のことでした。
北半球における稲作は秋が収穫期なので、この前年に収穫されたコメだったことがわかります。
しかしこのカドミウム汚染問題は、実は2003年頃から指摘されていました。

中国人の7割がコメを主食としていて、中国最大の稲作地帯が湖南省です。
2003年の調査では湖南省産のコメの20%がカドミウムや鉛などの重金属に汚染されていました。
2007年には北京農業大学の調査で、中国全土のコメの約10%が汚染米だとわかりました。
2008年には中国政府のシンクタンクである中国科学院とアモイ大学、およびイギリス・アバディーン大学などの調査で、湖南省で採取した100サンプル中の85件で重金属汚染が報告されました。

汚染の原因は湖南省が中国有数の非鉄金属産地であり、鉛や亜鉛を採掘、精錬する際に用いたカドミウムを廃水として垂れ流していた歴史があるために、これらが用水路に流れ込んで農地を汚染させたものだと結論付けられました。
2013年になってようやく南方日報という日刊紙が報じたことから大問題に発展し、中国政府は急きょタイやベトナムなどからコメを緊急輸入する事態になったわけです。
しかし汚染はすでに数十年の間放置されていたことから、地元住民には「イタイイタイ病」に類似する被害者が続出しています。

さて、話は少し変わりますがこういう文章を読んだことはないでしょうか。
『トップバリュの「安全・安心」活動。安全・安心は「誰か」に任せられません。だからトップバリュの商品は、そこに、製造メーカーではなく「イオン」の名前を記します。それはその商品の品質について「イオン」が100%責任を持ちますという約束。商品の製造からお客様の手に届くまでを「イオン」が一元管理し、イオンの厳しい基準をクリアした商品だけを、お求めやすい適正価格でお届けする。それがトップバリュの安全・安心活動です。すべては安心な暮らしのために。』
そう、イオンのトップバリュは原産地表示や製造元などを隠してしまいました。
しかし三重県四日市市に本社を構えていた三瀧商事という米穀販売会社が、国産米と偽って中国米を混ぜた偽装米825トンを弁当やおにぎりに加工した上でイオンやダイエーに納入していたのが2012年12月から2013年9月までの間のことでした。
中国でカドミウム汚染がスクープされて大騒ぎになったのが2013年2月のことでしたので、ちょうどこの前後の時期に該当するわけです。
汚染であろうとなかろうと、中国産のコメの市場価格が急落したであろうことは容易に想像がつくのであって、三瀧商事は全体で4386トンの偽装をしていたと言われています。

結果的にこの三瀧商事は倒産して解散しますが、一方のイオンには拭いきれない深い傷を残しました。
なぜならばあの『安全・安心活動』で高らかに謳い上げられた『イオンの厳しい基準をクリアした商品だけを・・・』という文言が口先だけのものだったことを証明してしまったからです。

いま何故この問題を掘り返すのかと言うと、福井の大手米穀会社であるライズ(樋田信男社長)が、今月18日(つまり今日)「国産10割」「コシヒカリ」などと表示して販売したコメに中国産のものを混ぜていたというニュースが飛び込んで来たためです。
「京都府警と福井県警はライズの本社工場や社長宅などを不正競争防止法違反(原産地を誤認させる行為)容疑で家宅捜査をした」と報じられました。
「原産地を誤認させる行為」=「不正競争防止法違反」だとすれば、イオンのトップバリュはどうなるのかなぁ~と、ぼんやり考えたわけです。
みなさんはどう思いますか?

別の記事では韓国が輸入する外国産ミネラルウォーターで、中国産がトップに立ったというものがありました。
本ブログで韓国の水道が大腸菌で汚染されているという話をご紹介しましたので、外国産のミネラルウォーターを輸入したい気持ちはわかるんですが、何も中国から水を買わなくてもと思いませんか?
北朝鮮との国境にある白頭山の中国側にある取水場所で採取された水だとのことですが、そんな綺麗な水であれば上海あたりの金持ちが買わないはずがないのであって、何も韓国に輸出する必要はどこにもありません。
ここでもまた「産地偽装」が横行しているような気がします。




スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR