戦後の疑獄事件

先日、愛知県営名古屋空港から一機の小型ジェット旅客機が飛び立った。

その名もMRJ。

三菱重工、富士重工、日本航空機開発協会との合作である。

これで、事故が多発していたカナダのボンバルディアに対抗する国産ジェットが誕生した。




それだけを取り上げればはなはだ結構な話題なのだが、三菱重工はかつて防衛省に納品すべく支援戦闘機のF-2に航空事業の命運を賭けていたものの、財政難によって調達数を削減されるというアクシデントを経験している。

そこで防衛庁ならびに防衛省のかつての出来事を振り返ってみた。




真っ先に思い出されるのは、2007年に発覚した山田洋行事件である。

この汚職事件に関しては Wikipedia に詳しく書かれているので詳細は省くが、貿易商社としての取り扱い品目を見ると驚かされる。

■早期警戒機 E-2C

■支援戦闘機用エンジン

■ボーイング747型政府専用機用エンジン

■イージス護衛艦用ガスタービンエンジン

■エアクッション艇LCAC(おおすみ型輸送艦搭載)

■30、40mm艦載機関砲

■地対地ミサイルATACMSクラスター爆弾

■ミサイル警報装置

他多数。

この商社はオーナーだった山田氏と当時の代表取締役だった宮崎氏の反目によって分裂し解散に及んでいる。

山田洋行事件を簡単に言うと、商社と防衛省と自民党系政治家の三者が、国民の税金を元手にしてカネをぐるぐる回していたということ。

防衛省の役人は退官後の天下り先を確保したかったし、政治家は選挙資金が欲しかった。

電力会社にせよNHKにせよ、黙っていても口座にジャブジャブお金が入って来るシステムは必ず腐れる運命にある。

2007年当時の防衛事務次官が守屋氏であり、山田洋行の取締役専務が宮崎氏だった。

ここに久○章生元防衛庁長官や額○福志郎などの政治家の名前が挙がって来ることになる。

宮崎氏は山田オーナーと経営方針でぶつかり、独立して日本ミライズという防衛商社を立ち上げ、山田洋行の顧客である防衛省に激しく働きかけ、相当な接待賄賂をおこなった。

山田洋行は防衛省に億単位の過大請求を繰り返し、そのキックバックが防衛関連の政治家に流れている。

事件発覚後に山田洋行は防衛省から取り引き停止の処分を受けたが、関連子会社である日本UICやエイリイ・エンジニアリングなどは継続して取り引きをおこなっている。

なお山田洋行の会長だった山田正志は、三井住友銀行前頭取にして現日本郵政の社長である西川善文と旧知の間柄だが、西川の裏で山田が暗躍したとされるのが戦後最大の不正経理事件と言われているイトマン事件の処理だった。

イトマン(伊藤萬)とは明治16年に創業した繊維商社だったがオイルショックによって経営が悪化し主力取り引き銀行だった住友銀行(現・三井住友銀行)の役員だった河村良彦を社長に迎え入れたことから総合商社へ転向している。

雅叙園観光の仕手戦で約200億円もの焦げ付きを出していた伊藤寿永光(いとうすえみつ:イトマン元常務)は、住友銀行に接近しイトマンを介して住友銀行から融資を引き出す。

この雅叙園観光の債権者の一人が在日韓国人である許永中でもあった。

イトマンは不動産投資による借入金が1兆2000億円に及び、美術品や貴金属への投資を持ちかけたのが許永中だった。

伊藤寿永光と許永中はイトマンに地上げビジネスやゴルフ場開発などを仕向けて多額の資金を投入させた。

日本経済のバブルが弾ける原因のひとつはこのイトマン事件でもあったわけだ。

ようやく山田洋行事件とイトマン事件がつながった。

こうした巨額の経済犯罪の陰には、常に政治家の陰がつきまとっている。




MRJの初飛行を喜ぶのであれば、そうした陰の部分も認識すべきだろう。

三井住友と言えば、横浜のマンションを建て替えるだの何だのと・・・

カネもってるわけだこりゃ。




皆さん、ご機嫌よう。



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