偽装の横行

世界に誇る品質の日本で、いま微妙に背筋が寒くなる事案が頻発している。

多くの日本車に採用されていたタカタ製のエアバッグに不具合があったことが昨年発覚し、トヨタをはじめとする複数の自動車メーカーがリコールに乗り出している。
Wikipedia によるとタカタの連結総資産額は 3,857億円を超すとされており、東証1部上場の優良企業だが先行きに暗雲がたちこめている。

横浜の分譲マンションでは、基礎工事の段階の杭打ち工事に手抜きがあったとして建物自体が傾き出している。
このマンション(全705戸)は三井不動産レジデンシャルが売り主で、建設元請けが三井住友建設、2次下請けが旭化成建材で杭打ち作業などを請け負っていた。
しかし473本の杭のうち、70本で杭の長さや杭を固定するためのセメントの量についてデータをかいざん。実に7本に1本の割合いだった。
傾きが発覚したのは2014年11月だったけれど、通報を受けた三井不動産は「地震が原因かも」としていた。

今月になって発覚したのは秋田市にある肥料メーカーの太平物産の偽装問題。
有機肥料と銘打って販売していた農家向けの肥料が、成分を偽っていたというもの。
これはJA全農を通じて東日本の11県で販売していたものだったが、10年以上も前から有機質を落とした製造法を採用していたという。
稲作農家でも野菜農家でも果樹農家でも青森が有名なニンニク農家でも、この偽装肥料をJAから買っていたらしい。
農家の反応は「風評被害が心配だ」としているが、実際に有機農法ではなかったのだから風評も何もなかろう。

しかし考えてみれば、姉歯の問題にしろ船場吉兆の問題にしろミートホープ事件にしろ、日本では頻繁に繰り返されていたこと。どこかのスーパーでは偽装米が使われた弁当が売られたこともあった。
どこか聞き飽きた感があって、「またか」という思いが強い。

さすがに読売ジャイアンツの選手が賭博をやっていたというニュースには呆れたが、それが大相撲だったら「ああ、やっぱりね」という感想を国民の多くが持ったはず。
つまり日本だけが清廉潔白なわけではなく、日本の建築物は絶対に大丈夫と言うわけでもない。
ドイツのVWや南朝鮮のヒュンダイを笑うだけではなく、タカタのエアバッグも信用を失った。
意味もなく自信を持つのはやめよう。

ただ、これまでの日本が自虐的過ぎた点は否めない。
それに対する「揺り戻し」だととらえれば少しは許せる部分もあろう。

そして、こうした偽装事案が発覚するということは、少なくとも隠ぺいされる「独裁国家」よりも数千倍マシだと考えることもできるだろう。
中国の高速鉄道事故で死亡者は何人だったかな。
あれ?
引き揚げられたはずのセウォルはどこ?




スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR