資本主義の悪意

日本の医療制度は福祉制度だが、アメリカの場合は保険事業になっている。
だから加入している保険契約の内容次第では、病気したり事故に遭ったりするだけで全財産を失うこともある。

日本は国民皆保険だが、アメリカには無保険者も多い。

2002年公開のアメリカ映画『ジョンQ 最後の決断』というデンゼル・ワシントン主演の作品があったが、アメリカの医療制度と保険制度の欠点を暴き出した映画だった。



ところで、アメリカは近年「疾病前対策」として予防医学を充実させて来た。
肥満対策として食生活の改善だったり危険な添加物や人工甘味料などを民間団体などが指摘した。
禁煙もその一環だった。
喫煙者や肥満者は社会的脱落者としての扱いが広がった。

その効果か、アメリカではがん疾患が減少傾向に向かった。

すなわち民間保険業者が売っていた『がん保険』の売り上げが減少したことになる。

しかし日本ではまだがん疾患が増加していることから、アヒルをキャラクターにした保険会社が日本へ乗り込んで来た。

がん保険を開発したのはアメリカだと胸を張っているらしいが、実際のところは「カネ儲けになる」からに他ならない。
需要が減れば、需要のある国へ圧力をかけて法制度を変えさせてでも乗り込んで来る。シロアリのような資本主義なのである。

アメリカを旅行中にガラガラ蛇に噛まれたら1900万円だの、盲腸の手術が700万円だのと言われている。

アヒルの保険が無駄だと言うつもりはない。ただ、彼らアメリカ流のビジネスは決してヒューマニズムからスタートしているわけではないのだという認識が必要だ。

ベトナム戦争時に播かれた『枯葉剤』を大量生産したのは、アメリカの化学会社「モンサント」であり、遺伝子組み換え食品や農薬のラウンドアップなどを製造・販売している。

アメリカのサール薬品が開発した人工甘味料のアスパルテームはショ糖の100~200倍の甘味を持つとされ、製造方法を開発したのは日本の味の素だった。
現在では菓子類の砂糖消費を大幅に抑えることができることから、コストダウンを図る目的でほぼすべてに使われているが、このアスパルテームの30~60倍の甘味を持つとされるネオテームという添加物を開発したのが「モンサント」だった。

モンサントの莫大な資金力はすでにアメリカ議会の奥深くに及んでいて、排除はおろか批判することもなかなか困難な状態に至っているが、資金的関連がない民間団体が調査したところではネオテームの危険性を指摘している。
砂糖(スクラロース)の7000~13000倍に及ぶネオテームとは、アスパルテームの化学式に3-ジメチルブチルアルデヒドが加えられている。この物質はEPA(米環境保護庁)の「もっとも有害な化学物質リスト」に記載されているものである。

以前のブログ記事『相次ぐ解消』で味の素が、アスパルテームの欧州における製造・販売権をオランダの民間会社に売却したとお伝えした。
ここには、モンサントが開発しその特許権を譲渡されたアメリカのファイザーが保有するネオテームの製造技術と、日本で食品添加物への認可申請をおこなった大日本住友製薬の存在がからんでいる。
スクラロースを大幅に節約するアスパルテームを、さらに節約できるネオテームが開発されたからだ。
こうやって消費者の健康は、化学物質によって資本主義の名の元に際限なく危機にさらされ続ける。
ゼロカロリーの炭酸飲料だからと言って安全とは限らないのである。
現在アメリカでは、伊藤園の『おーい お茶』が飛ぶように売れているという。主張

アヒルのがん保険は、保険と同時に発がん物質を運んで来ているのではないだろうか。国家レベルで見れば。
供給側が需要を作り出しているのかも知れない。
よく保険のCMが主張していることで「入れます」という文句がある。
しかし保険とはそもそも「入る」ことが目的ではなく「支払われる」ことが目的なのだ。
ソニー生命やライフネット生命などは、加入制限を厳格に守っている。

TPPの側面に、こうした問題が隠れていることも忘れてはならない。



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