難民は誰が作ったか

欧州諸国に難民が押し寄せている。
彼らは生命の危機から逃れているだけではなく、定着して仕事をし収入を得て生活ができる土地を求めている。
だからトルコやギリシャにとどまっても意味がない。

難民の過半数は、シリアとリビアから来ているとされている。
実は、リビアのカダフィ政権を倒したのは北大西洋条約機構であるNATO軍の攻撃によるものだった。

アメリカのブッシュ政権によるイラク戦争がそうだったように、アフリカ最大の埋蔵量があるリビアの石油利権を欧米のオイルメジャーが狙ったものだった。
米英仏などのNATO軍は、北アフリカの民主化支援を名目にしていたが、実際には石油利権の確保が目的だった。
カダフィ政権は欧米との関係改善を図り、テロ支援国家の指定を解除され欧米からの石油資源開発への投資を受け入れた。つまり欧米のオイルメジャーがリビアへ手がかりをつけた格好になっていた。
しかしカダフィは石油利権を売り渡すまでは許さなかった。

2011年3月、リビア国内において反政府派による民主化要求が燃え上がったが、それは明らかに欧米による諜報活動が原因だったはずだ。
カダフィ政権を倒すことによって石油利権を我が物にしようと企んだNATO軍は、同年3月から8月までの5カ月で、航空機による出撃回数は2万回、空爆か所は500、破壊した戦車や装甲車も500台以上に及んだ。

チュニジアやエジプトなどでも民主化要求が沸き上がったが、これらはすべて欧米の利権と支配を確保しようとする工作なのであって、シリアなどにおける反政府組織の軍事紛争などもすべて石油利権がからんでいる。

したがって中東や北アフリカでの難民問題とは、極論するならば欧米が播いた種であるということができるのだ。

さらにシリアやイラクを中心に活動しているISLだが、その本質はイスラエルならびにアメリカが深く関与しているといった意見も出ている。
イスラム系アラブ人の手で安定化されては困るのだ。
だからスンニとシーアの主導権争いに見せかけて、世界中でテロを起こして注目を集めている。
イスラムが世界中から嫌われるように仕向けている。
それは誰の利益だろうか。

そうした混乱によって民間人が逃げまどわざるを得なくなり、海を越えて脱出しようとしている。
何万人という難民が、ドイツを目指している。遠くはアフガニスタンからも。

そして、中国の抗日戦争勝利70周年の記念行事に出席した潘基文国連事務総長だが、その国連の難民高等弁務官事務所(UNHCR)の駐日事務所のマイケル・リンデンバウアー代表が次のように発言した。
「世界の難民や国内難民が1年で830万人増え、2014年末に過去最多の5950万人になった。特に深刻なのは400万人に急増したシリア難民で、ドイツは2万人を受け入れた。日本を含む各国は難民の受け入れをする連帯が求められる。」

これ、UNHCR側の発言だけを読めば「なるほど」という気分にもなるのだが、そもそもシリアの内紛がどこから発生したのかを理解すればこの上ない勝手な申し出だということが露呈してしまう。
いつの時代でも苦しむのは庶民なのだが、その原因を作ったのは石油や軍需などの巨大な利権グループなのだ。

熱が出た時には解熱剤を飲む必要があるだろうが、その発熱の原因が何であるかを把握する必要は絶対にある。
何も考えずに『戦争法案反対』とやっている人々には逆立ちしてもわからない話だろう。


皆さん、ご機嫌よう。






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