れいばいの話

「ねぇ」と突然聞かれた。

「どうしてエアコンは冷えるの?」

「う~ん、冷媒がね・・・」

「れいばいってなに? 恐山の?」

「いやそっちじゃなくて」

「どっち?」

「えっとね、コンクリートが固まる時にひんやりするじゃない。あれはコンクリートの中の水分が蒸発するからで、つまり液体が気体になる時に気温を下げるんだよな。殺虫剤とかのスプレーを吹くと缶が冷たくなるじゃない」

「よし、そこまでは理解した」

「そんでさ、エアコンの室外機の中にも同じような高圧の液化ガスが入ってるんだ。そのガスが室内機に運ばれてパイプの中で気化すると、周囲を冷やすんだな」

「じゃぁ、気化したガスはそのままになるじゃない」

「そこでだ、室外機に戻された気化ガスはコンプレッサーという圧縮装置にかけられて再び液化するのさ。気体が液体になる時には逆に熱を出す。だから室外機は熱を出す」

「ふうん、良く考えたね」

「冷蔵庫が冷える原理もそれと同じだよ」

「あ、そうなのか」

「ただし、室外機が暑い場所にあると、いくら圧縮してもうまく液化できなくなって『冷房の効きが悪い』ということになる」

「じゃぁさ、エアコン暖房って?」

「だから、液化と気化を逆にしてやれば良いのさ」

「なるほど、わかったようでわからない」

「フェーン現象も原理は同じさ。山を越える前の大気には水分が気化した水蒸気がある。それが山を越えて吹き降ろされると、気体から液体に戻ろうとして熱を出す。いわゆる室外機ってことさ。だから高温注意報が出ることになる」

「なるほど、わかったようでわからない」

「スプレーを噴射したら冷たくなるってことは知ってるよね」

「うん、まぁ」

「それだけ知ってれば十分さ」


このやり取りに価値はあったのだろうか。


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