軍艦島のお話

あのね。ことわっておきたいことがある。

私、以前のブログ記事で「軍艦島には朝鮮人の折檻部屋があった」と申し上げて、長崎が「愛と天使の町」であるわけねぇ~だろ!とまで非難した。
でもこれは事実であって嘘でもなんでもない。

ただし、ただしですよ、このことを「強制連行・強制徴用」に結びつける要素はなにひとつないんです。

だってあそこは立派な「職場」だったのだし、雇用者への福利厚生として共同浴場もあれば社宅設備も完備していた。
日本初の鉄筋コンクリート住宅ですよ、大したもんだ。

三菱はそこまで従業員のことを考えて操業していたことになるわけ。
なぜならば海底炭鉱だから他の炭鉱に比べてもとんでもなく命がけの仕事だったから見返りもそれなりに与えられていたはず。

あの廃墟と化したビル群が何を語っているかと言うと、それだけ人々が仕事を求めて集まり、そこで子供を育て、生活があり、子供どうし家庭どうしの付き合いがあって、明日の豊かさを夢見て、みんなの目がキラキラ輝いていて、そうした歴史がいっぱい詰まっているのが軍艦島なわけ。
閉山で転校して来た生徒が言っていたけれど、島には唯一の神社があって、そこのご神木は植木鉢に植わっていたとさ。土というものがなかったそうだ。

そんな環境でみんなが肩を寄せ合って生きていた。
だからきちんとした給料システムが成り立っていて、昭和20年以前の日本は(どちらが求めたことなのかはいろんな意見が上がっているけど)朝鮮を併合していた。
条約によって成立した併合であって、武力による一方的な「植民地化」とは明らかに違う。

だから併合後は、列島にいても半島にいてもみんな日本人になっていた。
だから日本人と同じように半島の人も就職の機会が与えられた。
その一つが軍艦島だったというだけのこと。炭鉱夫は高給取りだったからね。

でも当時の日本は軍国主義で、とにかく暴力的だったことは事実。
だから給料に見合うだけの仕事ができない者は「折檻部屋」でリンチを受けることもあった。
それが朝鮮人に多かったということさ。

そしてここが重要なんだけど、安倍さんや菅さんたちが言ってることは、日韓併合の前の文化遺産のことなんですよということ。
つまり朝鮮人が入って来るより前のことを言っているんですよ、ということ。
はい、ここ大事。年代が重なり合っていないんですね。とんちんかんな部分で言い掛かりをつけて来ているわけ。

私がブログで書いた「折檻部屋」とは昭和のはなし。菅さんたちが言っているのは明治初期のはなし。
これで勝負になるわけがない。
論理破綻してるんですよ、韓国は。

ただ繰り返すようだが、長崎が「愛と天使の町」だということにはならないということは申し上げておきたい。

日本唯一の貿易港として発展した長崎は、外国人らの相手に島原や大村などの貧しい家の娘を供出した。
そこに混血児が生まれる。
肌の色が違い、目の色が違う混血児は、当時オランダ領だったジャガタラ(インドネシア)に連れて行かれた。いわゆる「ジャワ行きさん」というヤツだ。
よく売春婦として身売りされた女性のように誤解されているんだが、実際は外国から来た船員たちのおとし子を国外追放にしたという話さ。そのどこが「愛と天使の町」なんだ、と言っているわけ。
朝鮮人を強制著用して奴隷のように働かせたから「愛と天使の町」ではないと発言したように聞こえたとすれば、それは大いなる誤解ですよ、というわけ。

わかった?

<補足>
長崎に先にやって来たのはポルトガル船だった。しかし彼らは貿易と同時にキリスト教を持ち込もうとした。
それに危機感を持った政府は、ポルトガルを平戸にやってオランダ船の長崎入港を許可し、オランダにはキリスト教の布教を禁じた。
のちに14歳で国外追放を受ける娘「お春」はポルトガル船の乗員でイタリア人の父と、長崎のキリシタンだった母との間に生まれた混血児だった。
ジャガタラに追放された子供は合計11人。
故郷恋しさに綴られた便りが哀愁を帯びている。

うば様まゐる
  日本こいしやかりそめにたちいでて又とかへらぬふるさとゝおもへば心もこころならずなみだにむ せびめもくれゆめうつゝともさらにわきまえず候共あまりのことに茶つゝみひとつしんじあげ候あらにほんこいしや   こしょろ

うば様へ

日本こいしや、こいしや
ふとしたことで、日本を離れたところ、
二度と帰ることのできないふるさととなってしまい、いてもたってもいられません。
目がはれてしまうくらい泣いて、夢か現実かわかりません。
ふるさとを慕う気持ちをもって茶包を一つ贈ります。
日本こいしや、こいしや

こしょろより

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