韓国のMERS騒動 その②

韓国では「左派系」で知られるハンギョレ新聞が、圧倒的な支持を国民から受けていることは先の記事『枯葉剤戦友会』でご紹介した。
つまり政府に対して批判的な記事を掲載しているメディアであり、日本叩きを繰り返す一方で隠し通さなければならない自国の歴史のタブーの面を暴き立てようとする傾向が、若い国民に評価されつつある。
ハンギョレそのものは決して親日ではなく、日本へ対する不満は表している。
ただ、盲目的に「韓国は正しい!」といった非論理的な方向に向かうことを嫌うという理性的な面が感じられる組織だ。

そのハンギョレが今回のMERS騒動を取り上げた。以下は6月2日の記事である。

(引用ここから)

政府の中東呼吸器症候群(MERS)初期対応が安易だっただけでなく、全体的な国家防疫体系に穴が開いていることが、次から次へと現れている。
疾病管理本部(管理本部)が最初の患者を確定する過程で、患者が滞在していたバーレーンがMERS発生国ではないという理由で、すぐに対処せず、接触者の追跡が1日以上遅れた。
また、最初の患者が発生した病院が中小病院であり、感染管理が十分ではなかった側面もあるが、対処を該当病院に任せっきりだったことで、MERSの拡散を放置したという指摘もされる。

(中略)

最初の患者K氏は先月11日、咳・発熱などMERSの症状を見せてから確定するまで、4つの病院・医院を訪れた。
K氏が入院した2番目の病院だけで、今までに17人のMERS患者が発生した。
病院側は、K氏がバーレーンを訪問し、咳・発熱などの症状が出ていることを対策本部に報告し、MERS感染有無の確認を要請したが、対策本部はバーレーンがMERS発生国ではないとの理由で、これを受け入れなかった。
最終的には他の呼吸器疾患の可能性を調べる検査を行うのに30時間以上かかり、19日午後になってようやく対策本部が患者の検体を調査し、20日の朝、感染が確認された。
K氏の接触者を特定するのに、1日以上遅れたのだ。米国は中東地域全体をMERS危険地域に分類しているのに対し、韓国はサウジアラビアなどの特定の国だけを指定したことで、今回のような事態をもたらした。
中央MERS管理対策本部の関係者は1日、「基準が厳しすぎており、柔軟性を欠いていた」と認めた。保健当局は、一歩遅れて防疫対象を中東地域全体に拡大すると発表した。

(中略)

最初の患者と15日から17日まで同じ病棟に入院し、MERSに感染した6番目の患者は、この病院を退院してからすぐに2カ所の総合病院の緊急治療室を訪れた。
14番目の患者も同様に、同じ期間入院しているが、退院後、他の医療機関を2カ所も訪れた。保健当局が最初の患者のMERS感染が確定された時、分離対象を同じ病室の患者に限定したため、同じ病棟の患者は隔離治療を受けずに別の病院に転院できたのである。
結局4カ所の医療機関の医療スタッフも隔離対象となった。クォン・ジュンウク中央MERS管理対策本部企画総括班長は「確定患者を疫学調査する過程で、患者が他の医療機関を訪れた事実を把握した。
密接接触の可能性があるこれらはすべて隔離の対象に指定した。 682人には、このような人たちも含まれている」と述べた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150602-00020863-hankyoreh-kr

(引用ここまで)

要するに感染者をたらい回しにしたことで感染者が続発したことを物語っている。
MERSの深刻さと同時に、韓国社会の未熟さがいとも簡単に露呈している様子が手にとるようにわかる記事だ。
しかも隔離施設が不足していて、結核病棟だという話で、軽度の結核患者を次々退院させてるってんだから、今度はソウルに結核患者が歩き回る事態を招いている。
道理で「感染症生殖指数は0.6」という割には感染拡大が早いなと感じていた。
こういう人為的な拡大があったんだ。
こういった情報は右派系のメディアでは無理だろうね。
日本のNHKを始めとするメディアは、こうした感染症に対して、対処できるんだろうか、不安になって来る。



では「韓国MERS」のその後を拾い読み。

◆MERSによる韓国国内の死者は2名。三次感染者は2名。死者も含めた感染確定者は25名。隔離対象者は750名。
◆保健当局は「医療機関内での感染であり地域社会に拡散したわけではない」として、病院名の公表を拒否した。
◆仁川国際空港から入国した外国人1名が、感染の疑いで身柄を隔離されたが1次検査は陰性だった。しかし経過観察を続けるとして隔離が続いている。
◆5月26日、MERS感染者を乗せて香港まで運んだアシアナ航空の機体が、消毒作業を行わない状態で27日まで名古屋(日本)や大連(中国)などへの運航を続けていたことが判明。消毒は28日になって行われた。
◆韓国の京畿道(ソウル郊外)では、学校が休校となるなどの混乱が起きている。
◆保健や司法当局は「不確かなうわさを流した者は罰する」と表明し、政府批判をけん制している。病院名が公表されないことを受けて「情報統制」だとの批判が出ている。
◆複数の病院施設では、感染者が出たとみられる病院のリストを貼り出し「これらの病院へ行った人は申し出て」と呼びかけ、感染者の来院を拒否する動きが出ている。

あまりにも情報が制限されたために、疑心暗鬼になった韓国国民がパニック状態におかれていることが良くわかる。
それでもなお保身を貫こうとする政府の在り方が、実に韓国らしいと言えば韓国らしい。
王朝とは、かのようにして瓦解して行くものだろうか。


皆さん、ご機嫌よう。



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