唇を噛みしめて

「ええかげんな奴じゃけん」で始まる吉田拓郎の歌「唇を噛みしめて」。
武田鉄矢主演の「刑事物語」の主題歌に使われて、耳にしたことがある人は少なくないと思う。
しかしこの歌詞は広島弁で構成されているために、あまり良く理解されていないのではないだろうか。

実際私も広島出身ではないので正確な理解はできていないのだが、同じ西日本の人間として解釈するならばこういうことである。
標準語に直すとこうなる。

「いいかげんな人間だから、放っておいてください
 貴方と一緒に泣きたくはありません
 
 どこへ行くのですか 何か良いことでもあったのですか
 定住する気になったら手紙でも出すと良いよ

 季節もいくつか やって来ただろうけれど
 時間がたつのもわからないほどに
 目まぐるしい日々だったのです

 人が好きだからね 人が好きだからね
 裁くも裁かないも 天に任せました
 人がいるんです 人がそこにいるんです

 何かはわからないけれど 足りないことがあったのでしょう
 生きてみたのも 許されることではないでしょうか

 自分の明日もわかりはしないけれど
 おせっかいな奴だと 笑わないでください

 理屈で愛を手に入れることができるなら
 この身を賭けても すべてを捨てても
 幸せになってやる

 人が泣くんです 人が泣くんです
 選ぶも 選ばれないも 風に任せました
 人がいるんです 人がそこにいるんです

 心が寒すぎて 旅にも出ることができなかった
 貴方は行きなさい 遠くへ行きなさい
 (私たちの間には)何もなかったのですから

 人が呼んでるね 人が呼んでるね
 行くも留まるも それぞれが決めることです
 人がいるんです 人がそこにいるんです」

私の解釈だと、この歌はふるさとを離れようとする男を見送る女性のことではないか。
いきなり「ええかげんな奴じゃけん」で始まるから「え?」となって性別がつかなくなるのだが、歌詞の内容は明らかに女性の一人称である。

「あんたと一緒に泣きとうはありません」と突っぱねながらも「何かはわからん 足りんもんがあったけん」と自分を責めている。
なかなか魅力的な女性ではある。
そして最後に「行くんも留まるもそれぞれの道なんよ」と男を諭している。なかなかできることではない。

ではお聴き頂こう。

https://www.youtube.com/watch?v=XwvH8meVjYE

(申し訳ない リンクしていないのでコピペでお願いする)



 
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