めげ猫「タマ」の科学的論証

金慶珠(キム・キョンジュ)という芸能人がいる。
職業は東海(トンヘとは読まない)大学の准教授だが、芸能事務所のホリプロにも所属しているので立派な芸人だ。

彼女が出演するトーク番組では、日本人の心理を爆発させたい欲求でもあるのか盛んに韓国を擁護して日本への間違った認識を一方的に押し付けて来る。
だから出演している他のキャスターらが反論しようとするのだが、この金が黄色い大声を張り上げてそれを阻止する。相手の発言を妨害するのだ。

だがこの女性が画面に映った瞬間に私は他の番組に替えるので、最近の彼女がどのような主張をしているのか知らない。
興味がないだけではなく、不愉快な気持ちにさせられるから関わりたくない。

ところが、こうした「相手の主張を大声で阻害する」といった幼稚な論争をする日本人がいた。
池田信夫というブロガーだ。
理論同士の対立であれば、互いの主張を隅から隅まで冷静に聞くのが第一歩であって、この基本さえできていない男にどんな主張ができるというのか。

百歩譲ってこの池田が正しい主張をしていたとしても、この態度で相手の発言を妨害する限り池田の主張は光を失う。

池田は言う。「放射能で死んだ者は一人もいない」
私が池田を擁護する必要は何もないのだが、池田が言っている「死んだ者はいない」とは「放射能障害で」という意味である。
「危険ではない放射線量を『危険だ危険だ』と騒ぐことでストレス障害を招いている」とも彼は話す。
しかし『危険だ危険だ』と騒がねばならなかったきっかけは『安全だ安全だ』で売って来た原発がウソだったことから始まっている。
だから原発事故がストレス障害を起こしたことは間違いがない。

ヒロシマやナガサキの原爆で被爆し、原爆手帳を受け取った人々が様々な疾患で亡くなったり闘病していたりしている。
そこには遺伝的疾患もあるだろう。喫煙が原因の疾病もあっただろう。肥満が原因で糖尿病を招いた人もいただろう。被曝でなくても発症したがんや脳卒中もあるだろう。
原爆が原因だと明確に指摘される病気はひとつもない。
白血病でさえが放射能と無関係の人にも出ているのだから、被曝が原因で前立腺がんになったかどうかなど現代医学では解明できないのだ。
逆を言えば福島県の甲状腺がんの患者が、放射性物質が原因ではないと断言できる医学者など世界をさがしても一人たりともいるはずがないのだ。
それはまだ「未解明の世界」のことだからだ。

「何が原因かはわからない」これが放射線の恐ろしい部分だ。
我々人類はまだ原子物理学の全貌を解明しているわけではない。
しかし福島にも死亡者は出ている。肺炎やがんや心臓疾患や脳卒中や感染症などで。
「放射能で死んだ者は一人もいない」とは論拠があまりにも無さ過ぎることなのだ。
彼が言っているのはただ、東海村で起きた「急性放射能障害」による死亡者のことを指しているだけだ。
子供の話じみていて、言論でメシを食うにしてはあまりにもお粗末すぎて話にならない。

『めげ猫「タマ」の日記』というFC2ブログがある。
2015年4月11日の記事でめげ猫さんは、福島県内各市の人口動態を年度ごとに比較して解説している。
各市の産業特性もつまびらかに紹介しながらの比較だ。

人口動態を把握した上で、次に死者数の比較を試みている。
福島市では原発事故前の2009年と事故後の2014年を比較すると明らかに(死亡者が)増加しているのに対して、いわき市では減少していたことがわかる。
ここには現実の数字上のデータが積み重なっただけの世界があって、感情的な「だからどうだこうだ」といった感想は介在していない。
私はこのような冷静なデータの積み重ねの論調が好きだ。

最後にめげ猫さんはこう書いておられる。
『東京駅では「まるごとふくしまフェア」が開催されたそうです。そこには福島産のアスパラガスやトマトを使ったサンドイッチが販売されているそうです』と。
ところがいわき市のスーパーの折込チラシの部分写真を載せてらっしゃる。
「長崎県産アスパラ、Lサイズ700g入り2,580円」の写真。説明文には「福島県産アスパラガスが載っていないいわき市のスーパーのチラシ」
「熊本県産ミニトマト、1袋198円」の写真。説明文には「福島県産トマトが載っていないいわき市のスーパーのチラシ」

金慶珠と池田信夫とめげ猫さんの3人。
実際のデータだけの積み上げをやってるのは、さていったい誰だろう。


皆さん、ご機嫌よう。






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