THAADとAIIBの狭間に立つ韓国

地球の大気はどれくらいの厚みがあるかという処から話を始めてみよう。
何を基準にするかによって差が出て来るのだが、概ね500km以下が大気圏とされている。

この500kmという距離を水平に延ばした場合、日本列島で言えば東京の日本橋から直線で兵庫県の赤穂市あたりまでの距離となる。
さて、この距離を遠いと見るか近いと見るか。

中国を代表する軍港がある大連から韓国の首都ソウルまでの距離はざっと500km弱だ。
中国の首都ペキンからソウルまででも950kmほどでしかない。

すなわち大気圏の外側に出るような大陸間弾道弾では、中国は韓国を攻撃することはないということができる。
だから仮に中国と韓国との戦いが始まった場合は、ICBMではなく艦対地ミサイルの単距離および地対地の中距離ミサイルに注意しなければならなくなって来る。

中国から発射されるICBM(大陸間弾道弾)は水平線のはるか彼方にある別の大陸を目標にするはずだ。
たとえば北アメリカ大陸である。
高い放物線を描いて地球の裏側から撃ち上げられて猛スピードで落下する設計になっている。

では、猛スピードで向かって来る飛翔体に対して、迎撃態勢に入る場合と、飛んで行く飛翔体を追いかけて追撃する場合とではどちらが有効だろう。
仮に飛翔体がマッハ2を出していたとして、迎え撃つ側がマッハ1であればぶつかる速度はマッハ3になる。
しかし追いかけて撃ち落とそうとすれば、少なくとも追撃ミサイルはマッハ2以上のスピードを出さなければ追いつくことすら叶わない。

だから中国がアメリカへ向けてICBMを発射したとして、大気圏外へ出たミサイルが大気圏への再突入をする頃には、すでに韓国のミサイル防衛システムでは追いつかないことになってしまう。
それだけ韓国と中国は近すぎるわけだ。
中国がアメリカではなく韓国をミサイル攻撃しようとした場合は、ICBMではなく通常の中距離ミサイルを使うことの方が可能性として高いということになって来る。

ここに韓国政府のジレンマがある。
自国の防衛ではなくアメリカ本土を守るためにTHAADが要求されている。
しかし実際に韓国が攻撃される場合は高高度ミサイルなどは飛んで来ない。
むしろ延坪島のように、長距離榴弾砲だけでソウルは火の海になる危険性の方が高いのだ。
砲弾とミサイルとではかかる原価が比べ物にならない。

この理由で朴槿恵政権はTHAADの導入に関して躊躇っていた。
中国から導入するなとあからさまな脅迫が届いていたからだ。
しかし、朴を選出したセヌリ党はすでに朴を見限っていて幹事長をはじめとして誰も支持している者がいない有様だ。
THAADを無視し続ける朴政権に対して、与党であるセヌリまでもが「THAADを論議の場に上げよ」と言っている。

分かり易く言うと、朴は米中のどちらか一方を選べと言われたら中国を選ぼうとしている。
しかし一方のセヌリの幹部たちはアメリカを選ぼうとしている。
ここに現在の韓国の両面性が明確に出ている状態を示している。

だから駐韓アメリカ大使が刃物で襲われた際も、英雄だと誉め讃える者も出ればアメリカに詫びるべきだと主張する者も出て来ている。
二頭立ての馬車が右と左へ走り出そうとしているわけだ。

ここに韓国の混乱ぶりが見てとれる。

日本でもかつてはそうだった。
社会党の土井たか子がマドンナなどと呼ばれて民意を獲得していた頃の日本は、右と左ではっきりと分かれていた。
しかしリーマンショックのどさくさを利用して民主党が政権を取ったところから、(やっぱり左はおかしい)と国民が気付いた。
思い出してみよう。民主党がまだ野党だったころ、盛んに言っていたのが「ガソリン税の撤廃」だった。あの話はどこへ消えたんだろう。

辻元や福島のいい加減さも露呈した。
北朝鮮による拉致問題などでっち上げだと言っていた土井は死んだ。
従軍慰安婦のお婆さんたちは、実は日本軍ではなく朴正煕大統領による犠牲者だったということが判明して来ていて、福島みずほの立場は崩れ出している。
日本人は自民党しか選択肢がないことに気付いた。

ここが現在の日本と韓国の大いなる違いだ。
良きにつけ悪しきにつけ、国民の足並みがあるていど揃っているという意味では、右であれ左であれブレが少ないということだ。

純粋な沖縄県民の人々も、母屋を取られないように用心する必要があるだろう。人民元で雇われたプロ市民たちが沖縄を売り払おうとしている。
気を緩めてはいけない相手とは、韓国などではなく中国共産党なのだから。



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