韓国の石炭火力発電

去る3月4日の本ブログにおいて、「PM2.5のお話」と題する記事をご紹介した。
そこでは、高濃度帯が中国大陸から直接海越えではなく半島をなぞるようにして及んでいるので、これは大陸から運ばれたものだけではなく、朝鮮半島自身が発生源である可能性が高いと申し上げた。

しかも韓国の場合、全人口の約半分が集中する首都圏ソウルの大気汚染が北京なみになっている。
これがなぜ問題化しないのか不思議に思っていた。

ところが、日本のメディアが伝えないだけで、ちゃんと韓国中央日報は伝えていた。
それも私のブログと時を合わせるように3月4日16時の報道だった。

記事をそのままコピペすることはできないので、要約だけお伝えする。

環境保護団体のグリーンピース韓国事務所が発表したところでは、米国ハーバード大学の研究チームが以下のように指摘したという。
「韓国の石炭火力発電所から出る微小粒子状物質(PM2.5)によって韓国国民は年間最大1600人が早期死亡している。韓国政府が計画している石炭火力発電施設の増設が予定通り進められた場合、2021年にはこの数値が2800人まで増える可能性がある」

1600人が2800人に増えるということは175%である。
ちなみに中国では(石炭火力から出るPM2.5での早期死亡者が)年間26万人、インドでは(PM10による早期死亡者が)8万~11.5万人と推算されている。
しかし中国・インドと比較するには韓国の人口は比較にならないほど少なく、分母が違い過ぎるのだ。

韓国では50万kwクラスの石炭火力発電所が53基稼働中であり、11基が建設中だ。その上でさらに政府の第6次電力需給基本計画によって2021年までに13基が追加建設される見通しになっている。
ハーバード大学の研究チームが2021年と区切ったのも、こうした事業計画を含んでのことなのだ。
6年後には韓国国内の石炭火力は77基になる。

グリーンピースのメンバーは「韓国の4大死亡原因である、がん・脳卒中・虚血性心疾患(心筋梗塞)・慢性呼吸器疾患、とPM2.5の害は完全に一致している」と指摘する。

WHOが出しているPM2.5の環境基準は年平均で1立方メートルあたり10マイクログラムであって、現在の韓国の年平均値環境基準値が25マイクログラムは突出していると言うことができる。(ちなみに日本の年平均環境基準値は15以下、アメリカは12以下)
世界の石炭火力の現状では、米国と中国が新規建設を規制し、欧州では逆に3分の1を閉鎖する予定になっている。
日本は独自の集塵技術があるために単純に比較はできない。
つまり急速に石炭火力を増設しようとしているのは、世界で韓国だけだという状態にあるわけだ。

交流送電の場合、送電中の電圧ロスが大きいためにできるだけ消費地に近い場所で発電する方が良い。
首都ソウルにも、近郊の仁川市に霊興(ヨンフン)火力発電所があり、ここでも7・8号機の建設が第6次電力需給計画に含まれている。
亜洲(アジュ)大学の教授は「霊興火力7・8号機が石炭を使った場合、首都圏のPM2.5汚染はWHOの一日平均勧告基準である25マイクログラム/立方mを1.2倍上回ることになると予測した。
北京並みの汚染度を見る限りにおいて、とてもそのようなレベルではなさそうなのだが。

昨日の本ブログで私は、韓国の原発が停止状態にあり、産業電力が不安定化すればますます韓国経済の足を引っ張る危険性があると指摘した。
韓国政府が石炭火力の増設を図っているのは、こうした理由があるものと思われるが、原発の危険性とともに、集塵技術さえ持たない国が安易に石炭へ依存しようとすれば、大気汚染という別の意味での悪影響を周辺国へ及ぼすことになる。

自民党の二階総務会長が1400人の観光業界者を引き連れて、訪韓訪中を強行した。
この二階という人物は日韓議員連盟の常任幹事であり、様々な利権を抱えている。
自民党竹下派を振り出しにして、小沢一郎に同調した二階は羽田派に移る。宮沢内閣が倒れると小沢とともに新生党を結成。細川内閣で運輸政務次官に就任。
自由党に乗り換えた二階は自民・自由の自自連立政権を樹立し、小渕内閣において運輸大臣職を得る。
保守党、保守新党と遍歴し、自民党に吸収される形で実質的な復党となる。
小泉内閣では経産大臣、第一次安倍内閣では総務会長、福田・麻生両内閣で再び経産大臣を務める。
グリーンピア南紀の跡地利用について、中国系のペーパーカンパニーを同氏が仲介したという疑惑が持たれており、地元である和歌山でも疑惑の声が上がっている。
ところでこの人物が日中韓の観光客誘致に手を延ばしている。
中国へも2000人とも言われる訪中団を引き連れて行ったとか。なるほどやることが小沢一郎そっくりだ。
観光客を誘致したいのであれば、中国韓国よりむしろ台湾の方が良いのではなかろうか。
韓国は観光地としての資源があまりにも貧弱過ぎるし、中国は食事をはじめとするあらゆる環境が危険過ぎるように思えて仕方がない。

以下に本日正午以降のPM2.5の分布予想図を載せておこう。
日本列島にもかかって来つつあるようだ。


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皆さん、ご機嫌よう。



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