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正義

国連総会で、ロシアのウクライナ侵攻に対して、損害賠償要求を決議した。賛成したのは94カ国。反対したのは73カ国。圧倒的な賛成多数というわけではなかったが、これによって軍事侵攻した場合の賠償が課される公算が高まったことで、他国を侵攻しようと企んでいる国家の出足をくじく可能性が出て来た。

特にロシアの場合、病院や学校、集合住宅や橋や港湾設備など、手当たり次第に破壊しつくして来たために、これらの修復費用を負わされた場合、国家として耐えきれなくなることは目に見えている。

また、拷問の上で斬殺するなどといった人道上の事件も多発していたために、多国間での刑事訴追が行われる可能性が高く、ユダヤ人虐殺に加担したナチスの将校が、何十年もの間イスラエルから追跡された事例が復活するかも知れない。

「そういうことも有り得るんだよ」と国連は示唆しているのかも知れない。

ロシアはウクライナ東部地区を「ロシア系住民が多く暮らしている地域」として、邦人保護のような解釈をした上で侵攻に入ったのだが、国際的にはウクライナは明確な主権国家であって、他国が軍事侵攻する理由はどこにもない。

その上で、今回の国連決議を見た場合、中国による台湾進攻が起こった際にどう見るかだ。畑にミサイルを撃ち込むはずはなく、人口密集地を破壊するはずであって、どこかの狂人が言っていたように「火の海」にするはずだ。軍事力で図れば、まず台湾が生き残る可能性は低い。壊滅的な打撃をこうむるだろう。

しかし国連が賠償命令を出した場合に、中国共産党が「紙屑だ」と知らん顔ができるかどうかだ。

現在、中国との貿易を維持しようと必死になって画策しているのがドイツと日本。この二カ国を巻き添えにして中国は世界の孤児になる。

だから「巻き添えはご免だ」として岸田が習と会談した。岸田は17日、インドネシアのバリ島からタイの首都バンコクへ移動し、習と会談した。岸田は前日の16日にバリ島で記者団の質問に応じて「(中国に対して)主張すべきは主張し責任ある行動を求めながらも、協力すべき点では協力する。建設的かつ安定的な日中関係を構築する」と述べた。まだまだフミオ君の「極楽トンボ」は健在のようで、事ここに至っても「建設的」だとか「安定的」だとかのセンテンスが出て来るのだからどうしようもない。

この発言内容、実はリン外相やマツノ官房長が口にしていたことと寸分たがわぬ発言であって、17日の会談を見る以前にフミオのスタンスははっきりしていた。十中八九この台本は税務省の官僚が作文したものだろう。中国のマーケットにしがみ付くしかない経団連の意向を背景にしているのだから。(ユニクロは、ウイグル問題から目をそらそうとして、ミャンマーのロヒンギャ難民に支援をして見せたではないか。あれが日本の経済界のあくどさなのだ。ウイグル人の血に染まったシャツを私は着たくない)

もし、中国が台湾に対して武力侵攻をしたとして、その延長上に国連の損害賠償命令が下りた場合、中国はその源資(台湾の破壊された損害を補償する資金)を、日本に吐き出させる計画ではないのかとということ。

つまり世界が誰も買わなくなったソーラーパネルを、喜んで日本がバンバン買うとか、そういった商談が陰で進んでいたと仮定すれば、損害賠償の心配なく中国共産党は台湾を攻めることができるという構図ができあがることになる。

フミオは、習との会談を控えて、アメリカの売電と打ち合わせをやっている。つまり日中首脳会談の内容は日本の利益を主張するのではなく、アメリカの利益の代弁をさせられるということにしかならない。

「黄金の3年間」などと浮かれているウチに支持率がじり貧になった政治家と、3期目を成し終えて「これから」だとアクセルを踏む男の違いがわかるかな? 勝負ごとは「勢い」なのだ。「勝ち負け」と「正義」は、時として両立しない場合がある(だから韓国には譲ってはいけないのだ)。

日本国民の皆さん、あなた方には利益を主張する代表者はいないのですよ。ご自覚ください。






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Author:amanojaku
硬派と軟派の二重人格がまき散らす猛毒 ショック死しても知らないよ

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