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鬼平犯科帳

日本の文化の好きな物、ということで書き出したんですが、やはり江戸時代を舞台背景にした池波正太郎先生の『鬼平犯科帳』が好きなんですよ。

犯罪を犯す立場にも二通りあって、根っからの悪人と止むなく引きずり込まれる悲しい話とが織り交ぜられていて、それを捕える立場の役人にも複雑な人間模様が描かれている。

水戸黄門だとか桃太郎侍とかの単純な「勧善懲悪」で終わらないところが池波文学の奥深いところだと思う。

わたし、過去に数カ月間入院してたことがあったのですが、その際に文庫本でこの『鬼平犯科帳』を全巻読んじゃった。

ひと話ごとに毎回完結するんですが、その背景がつながっているから飛ばし読みができない。

(この、根は正直者だが咎めの責めを受ける罪人が、次回は鬼平の手下になってイヌをやるんじゃないか)なんて期待を持たせる作りになっているから憎い。

もともと文藝春秋が発行する月刊小説誌の『オール読物』で連載されたものだから、そうした作りになったらしい。

テレビ放送はフジテレビ系で放送されたと思うけど、松本幸四郎・丹波哲郎・萬屋錦之助・二代目中村吉右衛門が主演を務めた。

文庫本の第六巻に『大川の隠居』という作品があって、2001年に放送されたスペシャルでは今は亡き大滝秀治さんが特別出演していた。

スペシャルで好きだったのは、2006年放送の『凶賊』という作品で、場末の小汚い小料理屋で芋酒(いもざけ)を出すのが小林稔侍、平蔵が一人で飲んでいるところへ菰をかかえて入って来る夜鷹が若村真由美。

「こりゃ失礼しました」と言って店を出ようとする夜鷹に「なに気にするこたぁねぇよ。ささ、入(へぇ)んな。寒いのにご苦労さんだな。ま、一杯(いっぺぇ)いこうじゃねぇか」と徳利を差し出す平蔵。
とまどう夜鷹は店主の顔色をうかがう。小林稔侍が「いただきな」と言ってやる。
両手で伏しあおぐように盃を頂き、若村真由美が言う。
「お武家さん、あたしゃぁ嬉しゅうござんすよ。人間あつかいしてくださるなんて」
「おいおい、同じ人間じゃねぇか、おめぇも、おれも、このオヤジも」と平蔵が優しく声をかけるシーン。あれが好きだ。



エンディングのテーマ曲は、ジプシー・キングスの『インスピレイション』というフラメンコ曲だった。かなりキレの良い楽曲で、時代劇にこうした曲を選ぶのは『必殺シリーズ』から始まったのではないかと思う。

私はフラメンコも好きで、ご贔屓は『パコ・デ・ルシア』。アルバムはコレクションしている。ほとんど一般の店では扱っていないので、銀座の山野楽器まで通ったものだった。

ある年、クルマで帰省した際に墓参りで従姉妹の女性を乗せたら、たまたま掛けていたデルシアのフラメンコを聞いて、「あ、鬼平だ」と言って「インスピレイションを掛けて」と頼まれた。

その頃はまだ鬼平犯科帳のテレビドラマを知らなかったので、CDの頭出しを延々とさせられた。デルシアとジプシー・キングスの違いが二人ともわかっていなかったのだ。

なぜ鬼平にフラメンコなのかも私はわかっていなかった。

デルシアと言えばスペインの3大至宝と呼ばれていて、パブロ・ピカソとアントニオ・ガウディとパコ・デ・ルシアのことを指す。

ピカソとガウディは活躍の場がバルセロナだったが、デルシアはアンダルシアだ。

YouTube でパコデルシアと検索するとたくさんのファイルがアップされているので、その中で「Rumba」という曲を聴いて頂きたい。私のイチオシの曲です。 Entre Dos Aguas も良いね。

ちなみにジプシー・キングスはフランスのバンドだった。そうでしたよね別府さん。



あれ?

日本文化を語るつもりが、いつの間にかスペインに飛んでしまった。

こりゃまた失礼いたしやした!



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