Mc の悲劇

私は本質的にアメリカンのファストフードは避けています。
古いアメリカ映画で、太った警官がドーナツを頬張るシーンを見て、それが凄く不健康そうに見えたことから、MDの利用も止めました。
ただ、KFCだけはたまにあの味を思い出すので、国内のから揚げ弁当のような感覚で買って来てもらうことがある程度です。

私の故郷の長崎県には佐世保にアメリカ海軍の基地があって、繁華街にも米兵相手のバーなどが少なくありません。
そこには全国的に有名になりつつある「佐世保バーガー」というものがあって、日本人の感覚からすると驚くようなビッグサイズのハンバーガーがあります。
バンズの直径はほぼ丼ほどの大きさで、おやつ代わりに食べるような物ではなく、小食の人ならちょっと覚悟を決めて注文する必要があるでしょう。
これは朝鮮戦争時に佐世保に集結した米兵たちが作り方をレクチャーして、地元の洋食屋さんに作らせたのが起源だとか。
そのバンズのサイズも特注品なので、「佐世保バーガー御用達」のパンメーカーも長崎県にしかないのだそうです。

私はアメリカ人の食生活が不健康なことを知っているので、この「佐世保バーガー」も2~3回くらいしか食べたことがありませんが、Lッテリアなどは言語道断です。

しかし、それにつけてもMの騒ぎはなかなか沈静化しませんね。
全国各地の販売店から異物混入が見つかっている。
そもそも中国の工場で、消費期限を大幅に超えた食材が使われていたチキンナゲットが発覚したことが最初でした。
Mは製造委託を中国からタイへ移したのでしたが、中国のように悪意ではなかったとしても、今度はクオリティの低さからなのか様々な異物が混入してしまった。
さらに人間の歯が見つかった問題では、日本の管理者の言う主張と、被害者の主張が一致していない。
事態は収束されるどころか、泥沼にはまったようにどんどん悪化しているんですね。経営者としてのマネジメント能力が完全に行き詰まっている証拠です。

エレベーター事故で死者を出したシンドラー・エレベーターが事故直後におこなった記者会見で、絶対に非を認めない姿勢をつらぬいたことがありました。
欧米では謝罪は最後の最後までしてはいけない習慣になっているんです。
日本が中国や韓国から「謝罪と補償」を求められ続けていますが、それは日本はすぐに謝罪するという世界とは異なる習慣があるから。
村山談話なんて、あんなもの世界では通用しないんです。
村山談話のことを聞いた世界の指導者たちは非常に驚いたといいます。
そんなことをされたら、ヒロシマとナガサキに原爆を落としたアメリカも頭を下げなければならなくなる。自国の歴史に一点の曇りもない国なんて存在しないのです。村山談話によって日米安保条約は岐路に立たされたんです。
さすがは社会党出身の政治家がしでかした談話らしいですね。

だから今回のMの異物混入問題も、民意を敵に回してでも企業を守ろうとしている態度には一定の理解はできるのです。
あれがアメリカ発の企業だから。
ただ、日本人に愛され続けようとするならば、話は少し違って来る。
世界で日本製品が愛用され続けるのは、何も日本人がすぐに謝罪するからではなく、性能や品質が高いからです。
食品で言うならば安全性が確保されているということ。

テキサス親父で有名なマラーノ氏が、日本で食べたポッキーが忘れられなくて、アメリカに帰国した後でアメリカ・アマゾンに注文してポッキーを取り寄せたんだそうです。
テキサスはアメリカ南部なので、届いたポッキーのチョコレート部分が溶けて、太い一本の「チョコレート・バー」になっていた、という話。
製造から販売、管理、配送、までの全てで品質を保つことが要求されることであって、日本製はそれが完璧にできているということをマラーノ氏は言っていました。

だからMが謝罪しようがしまいが、そんなことはどうでも良いんですが、肝心の品質管理が十分にできていますか?
1月9日付けの産経新聞が報じていました。
埼玉県川口市と吉川市のM2店舗で昨年12月、ハンバーガーに鉄くずが、チキンナゲットにスポンジが混入する事例があり、県が保健所を通じて衛生指導をおこなっていたことがわかった、と。

日本Mがらみの事例では、チキンナゲットへのビニール片の混入、サンデーチョコレートにプラスチック片の混入、ホットケーキにアクセサリーの金具、マフィンにプラスチック片と不祥事だらけなんですね。
しかもこれらの事案を公表することなく、客に個別対応したことは「正しい判断だった」としています。
どこかシンドラー・エレベータと共通する部分があるような気配を感じるんですね。

米国Mのストラットン社長が昨年10月に退任しました。世界的な業績悪化を受けた事実上の更迭だろうと言われているようです。
また日本Mも2013年にCEOを務めていた原田氏が退任しています。2012~2013年の減収減益の責任を取り、2014年には持ち株会社(HD)の社長の席も辞しています。
原田氏の後任が現在のカサノバさんなんですが、彼女を襲ったのが例の中国の上海福喜食品の使用期限切れの鶏肉問題だったわけであって、Mを崖っぷちに追い込んだのは上海事件だけではなかったということができるんです。
食品業者としての資質の欠如はその以前からすでに始まっていたということ。
世界的な業績悪化が原因であれば、何もMだけの責任ではないだろうという声が聞こえて来るかも知れません。
しかしライバルであるモス・バーガーは着実に業績を伸ばしていますから、反論の余地はありません。

次に帰郷する機会があったら、純国産の牛肉とトマトとレタスと目玉焼きで作った佐世保バーガーを食べてみようかと考えています。
ただし、食事中にコーラを飲むような自殺行為は絶対にしませんが・・・


皆さん、ご機嫌よう。





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