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アチソン・ライン

第45代アメリカ大統領にドナルド・トランプ氏が就任したのは2017年の1月だった。前年12月の投票で当選したからだ。

同年(17年)8月の米韓軍事演習「フリーダム・ガーディアン」では米軍兵力は30%も減った。原子力潜水艦などの戦略的兵器の動員もなかった。韓国合同参謀本部は「訓練の縮小はない」と事前発表していたが事実に反していた。

文在寅氏が第19代韓国大統領に就任したのは同年(17年)の5月10日だった。

つまりトランプ・米国大統領が着任した年度の最初の米韓軍事演習が、文大統領の着任を受けて3割減に縮小している。

だから将来的に文大統領が北朝鮮の金委員長と板門店で会談しようがそんなこととは無関係に、文氏が青瓦台入りすることが決定した時点で「コリア・パッシング」は始まっていた。

アチソン・ラインを思い出そう。アメリカが言うところの太平洋戦争が終結した4年半後の1950年1月、トルーマン政権下で米国国務長官だったディーン・アチソンは共産主義の封じ込め政策として米国のアジア太平洋防衛ラインをアラスカ-日本-沖縄-フィリピンに定め、欧州におけるNATOの結成にも尽力した。ただしこのアジア太平洋防衛ラインに韓国が含まれていなかったことから、連合国は朝鮮半島の共産化を認めたと勘違いした金日成の軍事進攻が始まった。

朝鮮戦争勃発後に、北朝鮮のせん滅を主張するマッカーサー将軍と第三次世界大戦を憂慮するトルーマン大統領が対立するもアチソンは大統領の側に立った。トルーマンが第三次世界大戦を恐れたのは中華人民共和国の参戦があったからであり、マッカーサーは中共への戦線拡大を要求したからだ。トルーマンはあくまでも朝鮮半島内で戦線を限定させたいと考えていた。つまり休戦に持ち込めれば満足なのであって終戦を望もうとすれば米中戦争に発展しかねず、そうなればソ連が黙ってはいない。日本の北海道が危険に晒される。中共は台湾にも手を出して来るだろう。アメリカの太平洋防衛ラインはズタズタになる。それくらいなら韓国に犠牲を強いる方がまだマシだ、という判断が「アチソン・ライン」だった。

2017年のアメリカ国務長官だったティラーソン氏は日米外務・防衛担当閣僚による安全保障協議2プラス2の席上「日本の安保を強化するための対話に焦点を置く」と発言し、韓国その他の東南アジア諸国を「地域パートナー」と表現した。マティス国防長官も韓国と歩調が合わない現実を間接的に表現している。

そして具体的にアメリカは台湾との軍事パートナーの門戸を開きにかかった。これらのことは、アメリカのアジア太平洋防衛ラインが「アチソン・ライン」のまま継続中だということを意味していて、中国による太平洋進出を意識するからこそアラスカー日本ー沖縄ー台湾ーフィリピンというラインの重要性を示している証拠なのである。つまり、気が合わない米韓関係は無理してまで継続しなくても構わないと考えているフシがある。それは文大統領が金委員長と会談したからどうこうと言うものではなく、すでに昨年時点で進められていた話なのだ。米韓軍事演習はさほどの意味合いがなくなっていた。

韓国経済新聞の論説委員コ・ドゥヒョン氏は2017年8月22日のコラムで、韓国政府の二股・三股外交の危うさに警鐘を鳴らしつつ暗に文政権の無能さを指摘した。

アチソン・ラインが有効なままだとすれば、在日米軍が撤退することはあり得ない。それどころか台湾への駐留も開始されるだろうし、フィリピンへの兵器補助も増やされるはずだ。

沖縄の知事が急死したとされているが、そんなことにあまり目を奪われてはいけない。韓国への多額の融資をおこなっている「みずほ銀行」の動向は参考材料のひとつかも知れない。



ボクシングだ日大だと話題にこと欠かないテレビのバラエティだが、国民の目がそっちに向かないように苦心しているんだよね。ご苦労さん。




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硬派と軟派の二重人格がまき散らす猛毒 ショック死しても知らないよ

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