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開発の目的

現在、世界に存在する衛星測位システムは、米国GPS、中国北斗、ロシアグロナス、EUガリレオ、の4つ。

日本版GPSの「みちびき」は現在3機が打ち上げ済みで10月に4号機が打ち上げ予定になっている。

「みちびき」の測位制度は中国の北斗をはるかに凌いでおり、新型iPhoneも「みちびき」の測位システムをサポートした。つまり追加関税を課せられる中国製のスマホよりもiPhoneの方がはるかに高い精度が得られるということになる。(10月以後はもっと)

米国のGPSが誤差数メートルだということは、軍事用の位置情報を民生用に転用するために故意に精度を落としたものだったが、もともと日本の「みちびき」には軍事的な目的だけで計画されたものではなかったことから、最初からフルスペックが準備されていた。

だから北斗にせよグロナスにせよガリレオにせよ民生用GPSの精度を参考にしていたために「みちびき」が突出した機能を示したことになっている。

「みちびき」の測位誤差は数センチ。これは極秘になっている軍事用GPSに匹敵する精度だ。

さらに「みちびき」は米国のGPSシステムを補足する形で運用され、1基は赤道上空の静止軌道を飛行する。つまり地上から見れば静止している状態。北極星のようなものだ。10月以後は他の3基が8時間ごとに日本上空を飛行する。これらがこれまでのアメリカのGPSシステムに組み入れられることによって驚異的な精度を叩き出すことになって行く。

日米共同で開発した迎撃ミサイルが驚異的な命中率を誇る理由はここにある。もちろんアメリカの太平洋軍もこのシステムを共用する。

日本は誤差数センチという精度を「農業に利用できる」とか「土木・建築の精度が上がる」と民生向けの点ばかりを強調しているが、実は北朝鮮や中国が発射する長距離ミサイルや艦船発射型のミサイルなどを迎撃することが主目的であることは間違いがない。

ロシアのミサイル駆逐艦が舞鶴で一般公開されるのは今日だ。あれも「みちびき」を利用するに決まっている。

アマゾンがドローンを使った配送を計画しているが、これを軍事転用すれば驚異的な攻撃力になるのであって、衛星による位置情報は高精度であればあるほど優位になる。

中国の北斗はすでに20基以上が打ち上げられていて日本より先行しているものの、今年3月に稼働した「メートル級クイック北斗測位チップ」によって向上した制度は誤差1~2メートル。これでは相手にならない。

さらにiPhone-Xがサポートする位置情報機能はアメリカのGPS、日本の「みちびき」の他にロシアのグロナスとEUのガリレオにも対応したものの中国の北斗は非対応としたままだ。

これは測位システムと言うよりも中国という国家体制そのものの将来性に疑問を持っている証拠なのかも知れない。

スマホを自動車のダッシュボードに固定すればドライブレコーダーやカーナビの代用ができる。これまでのカーナビは数十メートル近くに来ただけで「目的地周辺です」と言い出していたが、「あと何メートルです。あと20センチです」と言うだろう。それでなければ高速で飛来するミサイルは迎撃できないのだ。

アメリカとソ連による冷戦がひと段落した以上、冷戦の舞台は東アジアに移って来ている。「みちびき」の高精度はアメリカが要求したものと受け取って良いだろう。

そして、それだけ日本列島の安全保障の危機感は高まって来ているという理解が必要になっている。

ロケット技術にしろ、ジェットエンジン技術にせよ、半導体技術にせよ、各業界がギアチェンジしているのには理由があった。

目の前に迫っているものが、あなたには見えているだろうか。





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Author:old comber
硬派と軟派の二重人格がまき散らす猛毒 ショック死しても知らないよ

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