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国際感覚

むかし、大阪の国立民俗学博物館で文化庁主催による文化財保管に関する講演があって会社から出席させられたことがある。

そこには外国の政府関係者なども参加していて、国際色豊かだったのに驚かされた。

ニコニコ笑って片言の日本語で話しかけて来るのはメキシコ人。メヒコ、メヒコと言っていた。タイやベトナムからの参加者は腰が低くて絶えず微笑んでいる。彼らは教養も社会的地位もある程度高いはずで、身振りひとつにしてもレベルの高さを示していた。

どこの国から来たのか、肌が黒い人もいたが話す機会はもてなかった。ただ共通して言えることは、日本人は総じて彼ら外国人に対する嫌悪感がないということ。メキシコ人のあの陽気で開放的な態度を受ければこちらも笑顔で返すし、東南アジアの人から丁寧にお辞儀されればそれもまた返す。

ただ、流ちょうな日本語で「樺太に連れて行かれた韓国人をどう思うか」と問われた際はびっくりした。この場とこの講演と何の関係があると言うのか。険悪な表情でつっかかって来るので、周囲に流れていた国際的な友好ムードが消し飛んでしまった。

「そういう場ではありませんから」と答えると「逃げるな」と言う。気付かないうちに、何かこの人の気に障るようなことをしたのだろうかと思った。

そう、諸外国の人と差別なく触れ合うことが、彼には気に障ったのかも知れない。



先日ある番組で、外国人が空港にやって来るのを取材するのを観ていた。そう「あの」番組だ。

そこにやって来たのはきちんとスーツを着た、体格の良い黒人男性。インタビューすると、ロンドンから来たと言う。

数年前まで日本の中学校で英語を教えていた彼は家族の事情でやむなく帰国したが、教え子たちの卒業式に出席するために来日したらしい。

(普通そこまでするかな。よほど生徒たちへの思い込みが強いんだろうな)と私は考えた。

学校の近くのアパートに住んで自炊していたのだろう、近所の魚屋さんが声をかけて来る。「おや久しぶり、帰ってたのかい」

日本人は黒人だろうと誰だろうと、身なりがきちんとさえしていればほとんど差別をすることがない。

そして学校の卒業式にサプライズで出席した黒人英語教師に、生徒たちは大歓声を上げて狂喜する。

「教師の楽しさを日本の子供たちに教わったよ」と言って彼は帰って行った。



韓国の済州島に中東からの難民が押し寄せているという。格安航空とビザ緩和のためだそうだ。韓国政府が期待していたのは観光客だったが、就労難民となった人々はブローカーによって船旅を強いられ、場合によったら沈没して命を失う。

そこまでして向かったドイツは受け入れを制限し始めた。そこに抜け穴があった。命がけで海を渡るよりもLCC航路が韓国まで安全に連れて行ってくれる。それが中国人観光客が激減している済州島だったというわけ。



「樺太に連れて行かれた韓国人をどう思うか」

あのセリフを思い出したのは、「済州島に連れて行かれた子供たち」のニュースを読んだからである。

日本の外務省も、そろそろビザの緩和を制限した方が良さそうだ。だって、韓国よりは日本の方が居心地良いに決まってるから。

労働力? 彼らは中産階級の所得を要求するんだよ。ベトナム人とは違うんだぜ。




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Author:old comber
硬派と軟派の二重人格がまき散らす猛毒 ショック死しても知らないよ

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