FC2ブログ

戦える国にするために

青山繁晴議員が「軍事力が弱い国は外交力は上手なんですよ」と言った話は説得力がある。逆に言えば「だから日本の外交力は下手だった」ということになる。彼(青山氏)はペルーの人質事件に立ち合った人物だったから、弱腰の橋本内閣と鋭く対立していた。

何百年にも渡って欧米の植民地にされて来たアジア諸国は、軍事力が弱かったことへの反省点として独立後の外交手腕は冴えていた。どんな外交交渉にも「あの手この手」で対応して来た。日本を除いて。

日本はアメリカに敗れるまで負け知らずで通っていたから、外務省の役人を育てる必要がなかったし優秀な人材は満州に集結させていた。それで対米開戦の折の宣戦布告文書の打電を英訳するのに手間取った。アメリカ人が「リメンバー・パールハーバー」を言い続けたのは無能な外交官しかいなかったからだ。暗号文の解読に時間がかかったという説もあるが、杉原千畝だったら難なくやっていたはずだ。

だから日本は外交が下手。その他のアジア諸国は外交が上手い。悔しいけれど南北朝鮮は歴史的に近隣諸国を巻き込むのが得意。「弱い国ほど外交は上手い」という話だ。

かつて戦争をやった中国とベトナムの話を思い出そう。

中華人民解放軍が越境して攻めて来た時にベトナム軍は引くことはしなかった。堂々と受けて立ち解放軍と互角に戦ったことから、「今日はこれくらいにしといたるわ」と捨て台詞を残して解放軍は撤退した。中越戦争は中国が始めたものの、中国の撤退で終わった。

ソ連と国境紛争を戦った際もそうだった。解放軍とは実は戦争に勝った経験が一度もない。インド国境でもゴタゴタが続いているが、犬が吠え合っているだけで、本格的な戦闘状態には至っていない。

なぜか。アジア諸国は良く知っているからだ。「相手が強く出て来る時は引いてはいけない。カウンターパンチを出さねばならない」と。それによって、本格的な戦争になると相手もだが自分もケガをする、と判断して互いの足が止まる。

ところが日本だけは違う。相手が強く出て来る時は日本は引いてしまう。少なくとも前政権までは。体当たり漁船の船長までも釈放してしまった。だから「拉致問題は解決済みだ」とちっぽけな国からまでも突っぱねられてしまう。尖閣諸島に毎日のように中国公船がやって来る。日本が引くことを知っているからだ。

トランプの側近はそうしたアジア人を良く理解している。だから「シンガポール会談は中止」と突っぱねて正恩を脅しにかかった。

こうしたアジア人相手の交渉術は日本が不得手とする分野であって、逆にマレーシアの首相に返り咲いたマハティール氏や台湾の李登輝氏らの方がよほど知り抜いているはずだ。

「押したり引いたり」という表現があるが、こと外交に関しては引いてはダメだ。相手はどんどん押して来る。軍事だけではなく貿易交渉においてもそうで、対等の立場で一歩も譲らないとする姿勢を見せないと相手の譲歩は引き出せない。その点では甘利さんは素晴らしかった。

韓国の外交部長官になった白髪BBAが来日した際に、「日韓合意は国民感情に反している」と言ったところ、河野外務大臣が「それはそっちの仕事でしょ」とやり返した。それで「良い」のではなく、それが「当然」なのだ。それで白髪BBAは黙るしかなかった。

じわじわと日本の有りようが変化して来ている。その理由とは、「憲法改正」を現実化しつつあるからだ。

朝鮮半島の38度線が対馬海峡まで下りて来ようとしている。

それまでに、9条だけはどうにかしなければならない。それが子供たちへのバトンになる。

「お父さんたちは何やってたの?」と蔑まれないために。父の日を祝ってもらうために汗はかかなければならない。



スポンサーサイト
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
QRコード
QR