LCAC

2017.11.7の産経ニュースから。

在日米海軍は7日、長崎県西海市の米軍横瀬駐機場を使ったホーバークラフト型揚陸艇(LCAC)の夜間航行訓練を、騒音を理由に市が中止を求める中、実施した。市は防衛省九州防衛局と結んだ「西海市の意向を最大限尊重し、夜間、早朝の航行を行わないよう米軍と調整する」との協定に違反しているとして、防衛局に抗議する方針。LCAC2隻は午後5時前、大きな音を立てて横瀬駐機場から次々に沖合に出航。約1時間後の日没後に、駐機場に戻った。九州防衛局によると、訓練は8、9日にも実施される。

(以下略 引用ここまで)

そこで長崎県に居住する従兄弟へメールで聞いてみた。「長崎の日没は何時くらいだ?」

返事では「5時2~30分ってとこだな」。

つまり西海市と九州防衛局との間に結ばれた協定の内容「西海市の意向を最大限尊重し、夜間・早朝の航行をおこなわないよう米軍と調整する」という内容に大きく反しているとは思えないのである。

私も実際にこの目で見たことがあるLCACだが、確かにあの騒音はかなりのものだ。ガスタービン・エンジンを4基搭載しているとのことで、港内の移動だけでも耳をふさぎたくなる大音響だから、これが訓練目的での『本気モード』を出せばどれだけうるさいか想像に難くない。

lcac.jpg


しかし午後5時前に出航し、約1時間後に戻ったということは日没をまたいだ1時間程度のことであって、夜間と呼ぶには少々酷だし「市の意向を最大限尊重」という文言にかなっているように思える。

LCACの夜間航行訓練をやるとは、北朝鮮を睨んだ訓練であることは明白なのであって、もはや日本も「完全な平時」というわけではない。

私はかつて小松空港(航空自衛隊と共用)で仕事をしたことがあったが、領空近くを国籍不明機が近づくとF-15戦闘機二機がフルスロットルでスクランブル発進していた。あの周辺の住民の人々はそれなりの予算を付けられているのだろうと思うが、いつ何時あるか知れない発進に耐えて暮らすのは相当に大変だろうと思ったものだ。しかしこれは国防なのであって日本の安全保障ととらえれば、致し方ないことでもあるだろう。

だからと言うわけではないが、深夜でも早朝でもない日没時刻に揚陸艦が航行したからと言って「市の意向を最大限尊重」していないととらえることが適切なのかどうか、首をひねる部分がある。あの長崎県北部は昔から社会党系が強かったし、現在の西海市がどうだかは知らないが陸上自衛隊がパレードする際に自動小銃の携帯に反対する団体が毎年顔を出す。

騒音は確かに騒音だから「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」とまでは言わない。しかしトランプ大統領が中国訪問も終えて帰国した後はどんなことが起きてもおかしくない情勢に入っている現在、このような苦情が通るかどうかだ。

国会の閉会中審査で「加計問題」を野党がしつこく取り上げたことと、どこか似たような匂いを感じるのは私だけだろうか。


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