右翼を刺激する者

「TBSのドラマにおいて、悪役の政治家にブルーリボンバッチを着けられ、拉致問題への印象操作が行われた。菅官房長官も不快感を示し、のちTBSからも(不完全ながら)説明がなされた。」という書き出しで始まる福岡県行橋市議の小坪しんや氏のブログは以前ご紹介したが、このドラマを提供していたスポンサー各社への問い合わせに対する回答が、各社ごとに公表され、各メーカーのコンプライアンスに対する姿勢が評価されていた。ここでは日立グループの対応がもっとも適切だったとされていた。

これは「小坪ショック」と呼ばれて、各企業のコンプライアンスに対する自己認識を改めて刺激したものだった。

ところで、プレミアム・モルツのCMにタレントの水原希子さんを採用したサントリーに対して「偽日本人だ」「反日モデルを使うとは、やるねサントリー」といった批判の声が殺到してサントリーが困惑するとともに、「ヘイトが酷い」という声もあがった。水原氏本人は米国人の父親と在日韓国人の母親のもとで生れたものであり、両親が離婚したことから母親に引き取られたという。国籍が米国なのか韓国なのかあるいは日本なのかは私はわからないし興味もない。

彼女本人がどのような反日言動を取ったのかも知らないし、調べようと思ったこともない。モデルだというが個性的ではあるものの美人だとも可愛いとも思わないし、私の生活には居ても居なくてもどうでも良い人だ。

ただ、このサントリーのCMに関して批判が集まったことが、彼女の国籍あるいは民族的な問題として世間が騒いだとすれば、それは少々稚拙過ぎるのではないかという疑問がある。

と言うのは、水原希子さん本人ではなく、サントリーという企業そのものに反日を疑われる前科があるからだ。

サントリーが発売した韓国焼酎の「鏡月グリーン」の宣伝広告で、日本海のことを「東海」だとする表記があり抗議が殺到する事件が起きたのが2011年のことだった。サントリーは慌てて謝罪し表記を改めた。サントリーは「広告上の表現で、地名に対する見解を表明するものではない」と釈明。批判を受けてホームページを削除した。つまり消費者が騒がなければそのままになっていた可能性があるわけで、そもそもなぜ日本のメーカーが韓国焼酎を卸さなければならないのかという疑問がくすぶっていた。

だから今回の騒ぎも、実は水原さんの問題というよりも「まーたサントリーがやらかした」という批判を呼んだのではないかと私は思うわけだ。

意地悪く考えれば、水原さんを採用することによってネット民が民族差別のような騒ぎを引き起こすことは予測済みのことだったのであり、あえてサントリーが踏み切ることで「ヘイトが過ぎる」「右翼は意地悪だ」といった風潮を日本国内に起こそうとしていたのではないのかということだ。「わかってて仕向けて来たのではないか」ということだ。

ちょうどコレはメディア各社がこぞって安倍政権叩きを繰り返しているように、どこか「民意誘導」の匂いがする。

繰り返して言うが、私は水原さんなどに何の感心もないし国籍がどこだろうと何も関係がない。ただ、サントリーという会社の本性がいまひとつはっきりしないことが気持ち悪いのだ。

ただでさえコンプライアンスに敏感になっている風潮の時代に、前科があるサントリーがこんなタレントを採用するという無頓着さが理解できないのである。「無頓着」なのか「悪意」なのかはわからない。ただ「悪意」があるとすれば、それは相当に練られたものだろう。

もっぱら世間では水原さん個人を擁護する声が上がっているが、「サントリーの本意はどこに?」といった声はまだ上がっていない。あるいはCMを制作した代理店の思惑が絡んでいたのだろうか。

良きにつけ悪しきにつけ、プレミアム・モルツの注目度が上がったことは事実のようだ。二度あることは三度ある。





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