日本の核保有

今回はちょっと突っ込んだ話をしますよ。

宇宙航空研究開発機構、略してJAXAですが、この独立行政法人は内閣府・総務省・文科省・経産省の共同所管団体です。
本社は東京都調布市にあり、宇宙開発機構などと呼ばれることもある組織です。
この名称によって、宇宙開発の平和利用といったイメージを広く国民に知らしめているのですが、ロケットとは本来ミサイルと背中合わせの関係にあるのであって、アメリカや旧ソ連が宇宙開発にしのぎを削っていたのも大陸間弾道弾であるICBMの開発競争をしていたからに他なりません。

日本は表向き軍事監視衛星は保有していないことになっていますが、情報収集衛星(IGS)という表現での人工衛星は打ち上げています。
これは内閣官房が安全保障や大規模災害などへの対応として画像情報の収集を行うための設備であると明確に発表されていることから、アメリカなどの偵察衛星と何も違わないことは明らかです。
これは1998年の北朝鮮によるテポドン1号の発射に触発される形で日本政府が進めたものであり、現在は2013年に打ち上げられたレーダ4号機と光学5号機が周回しています。
この衛星の分解性能は41㎝以上だとされていて、レーダ4号機によって海上自衛隊のイージスシステムの運用も可能となっています。

打ち上げは宇宙開発事業団、通称NASDAによって行われていましたが、2003年に改組されたJAXAが後を継いでいます。
ロケットはH-ⅡAという液体水素と液体酸素を使った型のものでしたが、2013年に惑星分光観測衛星「ひさき」の打ち上げに成功したイプシロンロケットは固体燃料ロケットでした。
さらにイプシロンの打ち上げはネットワークにノート型パソコンを接続するだけで済むという管制システムを完成させました。

このことは、液体燃料を注入し始めた北朝鮮のミサイルが簡単にアメリカなどの偵察衛星で把握されたのに対して、固体燃料で発射できるミサイルであればいつでも不意打ちが可能になるということです。

一方で核ミサイルの仕組みを考えてみましょう。
優れた性能のロケットに核弾頭を搭載すれば核ミサイルが完成するのですが、日本はそのロケット部分は世界の最先端に位置しています。
では核弾頭はどうなのか。日本は世界でも有数のプルトニウムの保有国なんです。
つまりイプシロンはイプシロンで別に製造しておき、プルトニウムは別に保管しておけば、いつでも組み立てられるように準備が可能だということになるんです。

一説では東海村の原子力施設で核弾頭の試作品が作られたという情報もあるんですが、こちらは未確認情報。
しかし、部品として保有する分には「核保有国」とは呼べないのですから、その技術的背景は日本が果たしていることは事実です。
ウラン型核兵器の場合、原発用よりも高濃縮をしなければならず、それはIAEAに見つけられてしまう可能性が高いのですが、プルトニウムの場合は爆縮装置さえ作ればさほど難しいものではありません。
北朝鮮のような科学技術ではウラン型に向かわざるを得なかったのでしょうが、日本の製造技術をもってすればプルトニウム型は比較的簡単にできるはずです。

イプシロンなどのロケット技術は三菱重工を中心にして進められて来ましたが、一方の原子力産業は東芝と日立が中心になっています。
つまりそれぞれの企業に霞が関からの天下りが集中していることに他ならないんですが、裏を返せばそれだけ純粋な民間企業だとは言えなくなっているということです。
もっと突っ込めば政府の意志が入りやすい状態にあるのであって、核兵器を部品として保管する計画があったであろうことは疑問の余地を待たないのです。
ロケットだけであればIAEAの指摘を受けずに済む。一方の原子力機関で核弾頭を試作したとしても、いくらでも誤魔化せるのであって材料であるプルトニウムは腐るほどある。
こうやって見て来ると、日本が核保有国でないことがむしろ不自然に見えて来るのです。

そして、中国の核兵器が脅威になっているといった論議がまかり通っているようですが、上記のレーダ4号機によって中国の核ミサイル基地は24時間監視されています。
中国は1発の核ミサイルも打ち上げることができないだろうとささやかれています。
発射基地は通常兵器で叩けるからです。
だから核兵器はあくまでも「抑止力」でしか役に立たないのであって、偵察衛星や通信システムの発達とともに1950年代の核兵器の有利さは価値を落として来ていることになるんです。

韓国が「北朝鮮と統一できたら北の核兵器は我々のものになる」と言っていましたが、韓国の技術力では人工衛星ひとつ打ち上げることができません。
先日3度目の正直で打ち上げできたロケットは、ロシアの技術援助があったからです。
すなわち中国の発射基地と同じで、日米の偵察衛星で丸裸になっているんですね。分解能は41cm以上ですよ。
その信号はイージスや潜水艦とリンクできている。
ハイテク技術で言えば完全に日米の圧勝なわけです。
第二次世界大戦のヨーロッパ戦線で、あそこまでドイツが頑張れたのはハイテク技術があったからです。
敗れたのはアメリカの圧倒的な物量作戦。
だとして、日本は中国の物量に負けるのかというとドイツと日本との違いがそこにある。
地続きじゃないんですね、日本の周囲は海に囲まれている。
だから中国の圧倒的な兵力は船で運んで来るしかない。
しかし日本の海上自衛隊の潜水艦群は世界一だと評価されていて、中国の海運力は役に立つわけがない。
韓国海軍にしても同様で、セウォル号の事故の際も海軍は何も役に立たなかった。

したがって結論を言えば、日中とか日韓の間に軍事紛争が勃発するとかそのようなデマを流したがる輩が雨後の竹の子のようにゾロゾロと出て来るんですが、一つ一つを細かく見て行った場合、負けるとわかった戦争をするバカはいないということができるんです。
バカがいるとすれば宗教がらみの紛争に関係したものであって、意固地になるパターンです。
あるいは政治的主張に固執する場合。
白いものでも黒だと100回言えば、黒に見えて来る。まるでお困り(お隣)の国のようです。


皆さんご機嫌よう。




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