核兵器禁止条約

国連交渉会議において核兵器禁止条約が採択された。

ニューヨークの国連本部で開かれていた交渉会議で賛成多数になったもので、120を超える国が参加して制定に向けた交渉が続けられてきたが、そのうちの100を超える国が条約に参加する見通しになっている。

アメリカやロシアなどの核保有国は参加しない見通しで、日本も不参加の方向で調整に入っている。

条約は今年の9月から署名が始まり、50か国が批准したのち90日後に発効する予定で、100ヵ国以上が加盟する見通しとなっている。

一方の核保有国である米・英・仏の3か国は「国際的な安全保障を無視したイニシアチブの条約は北朝鮮の核開発という深刻な脅威への何らの解決策にもなっていない。条約に参加する考えは全くなく、我々の核兵器に関する法的義務には何ら変化はない」とした。

広島と長崎からも被爆者が招待され参加各国の心を動かしたと南アフリカの大使は述べた。

NHKニュースでは、参加を見送った日本のことを「核の傘に守られた日本」という表現をしつこく用いて報じたが、広島・長崎の被爆者とは原水禁(原水爆禁止日本国民会議=社会民主党+日本労働組合総連合会)と原水協(原水爆禁止日本協議会=日本共産党)の所属構成員であることを明記していない。

実戦に使用された核兵器の被害国は日本だけなのだが、日米安保条約があり、社会主義国である旧ソ連や中国が核保有国である点から、1965年の「部分的核実験禁止条約」への賛否を巡って原水協の主流だった共産党に対して旧社会党と旧総評が分裂し別の団体を作ったという歴史がある。

仮に「憲法9条を守れ」と言うのであれば、その前提条件となる「日米安保条約を守れ」という主張がセットになっていなければならないのであって、「安保闘争(安保関連法反対)」と「反核運動」は両立しないのである。

原水協(共産党系)がソ連の核開発に賛成し、本来であれば反戦平和団体が取り組むべき安保闘争に反核運動を持ち込んだことから、社会党系が反発して離脱したという経緯がある。

だから原水協が主張する「反核」とはソ連の核武装を容認し日米安保を否定する目的で反核運動をするということは、中国や(旧)ソ連の核は「良い核」で米英の核は「悪い核」だと言っていることになる。ワルシャワ条約機構の発言のようだ。

原水協と原水禁の分裂はそこから来ているのであって、国連に招待された「広島・長崎の被爆者」と一言で言っても、彼らはどっちの団体に属しているのかと、NHKはそこまで説明する責任があるわけだ。そこを棚上げしたままで「アメリカの核の傘に守られた日本」とだけ言うのであれば、NHKの軸足がどっちを向いているかはっきりして来る。
なるほど「天皇陛下の生前退位」をスクープした局だけのことはある。

私は被爆者2世だが原水協にも原水禁にも反対だ。彼らは被ばく犠牲を政治的に利用しているに過ぎない。そして私は核兵器の使用禁止と核廃絶は「最終的目標」と定義している。山の頂上にある神社に参拝しようとすれば、石段を一歩また一歩と登って行かなければならない。そして武力を背景として世界各国は外交を続けている以上、核武装は必要悪だが今すぐに使用禁止にするのは稚拙すぎる考えで逆に世界的に危険が増すことになるだろうとさえ考える。おさえが利かなくなったら、チンピラのような一つまみが暴れ出すだろう。

実は武器輸出で国費を稼いでいる国がある。代表的なのはフランスとアメリカだ。これらの輸出品とは小銃だったりRPG(対戦車ロケット砲)だとか戦闘機などだ。テロリストや部族紛争などがあるからこそこれらの武器輸出が成立する。
ところがフランスにせよアメリカにせよ核保有国だ。だから核兵器禁止条約は批准したくないが小規模紛争はなくなってほしくない。
しかし来年はじめくらいには小規模国家は批准することになる。これが何を意味するかというと、米露などの核保有国を攻撃する者はいなくても、アフリカなどの小規模国家間の通常兵器による紛争はさらに増加するということになる。
批准しようがすまいが、この条約によって利益を得る者が存在するということだ。

お山の神社に参拝するためには、まず手順を踏まなければならない。それをすっ飛ばして禁止条約を批准するというのは「ドラえもんの竹コプター論法」だ。
苦労せずして果実を得ようというわけだ。それが渋柿だったら吐き出すしかない。

NHKニュースには、暗に批准しなかった日本を非難しているような匂いが漂っているが、憲法9条を守り集団的自衛権を否定するのであればアメリカが差しかけてくれていた傘を自前で用意しなければならないということになる。そうでなければ中国や北朝鮮がすぐにでも攻撃して来ることになる。日本には有り余るほどのプルトニウムがあり固体燃料のイプシロンロケットがある。それらは組み合わされれば核兵器だが、部材としてバラバラにされている状態を核兵器とは呼ばない。臨界前核実験は高度なコンピュータ技術が要るが、それも日本なら何も不自由しない。

日本国憲法の前文にこうある「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した」。平和を愛する諸国民とは誰のことを言っているのだろう。アメリカ・中国・ロシア・北朝鮮、核武装している国に囲まれているではないか。この憲法に価値なんかない。

私は被爆者2世だからこそ強く主張する。今の日本国憲法は平和憲法であろうはずがないと。
そして核兵器禁止条約を批准しなかった日本政府に拍手を送りたい。国民の生命・財産を守る政府は「夢見る乙女」であってはならないのだ。 韓国の文在寅であってはならないのだ。
自衛隊は災害救助隊ではない、防衛部隊なのである。最後の砦なのである。

「安倍政権を支持しない」に票を入れた奥さんがた、シリアの子供たちのようにあなたのお子さんに泥水を飲ませることができますか。イラクの母子のようにナパームで焼き殺されますか。




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