アメリカ人が殺される

北朝鮮を観光旅行中に逮捕拘束されたアメリカ人大学生が、昏睡状態のまま開放されて帰国後死亡した。彼の名はオットー・フレデリック・ワームビア。オハイオ州出身でバージニア大学で経済などを学んでいた。

中国の観光会社が企画した北朝鮮ツアーに参加したのが2015年の年末(日韓合意の直後)。翌1月2日の帰路に就こうとしたが、政治宣伝ポスターを盗もうとして北朝鮮当局に拘束されていた。北朝鮮の裁判所は労働教化刑15年の判決を下していたが、ボツリヌス症による昏睡状態で心肺停止による低酸素状態で広範囲におよぶ脳組織の損傷を受け2017年6月に解放された。

アメリカに帰国した際はアメリカの病院は「無反応覚せい状態」と診断していたが19日(現地時刻)に息を引き取った。

逮捕されて敵対行為を認めるまでの約3か月間と、国家転覆陰謀罪として労働教化刑が確定した後の監獄などで拷問や虐待が加えられた可能性が高いとして、「深い哀悼の意」をトランプ大統領が声明を出し、ティラーソン国務長官(外務大臣に相当)も「北朝鮮に責任を取らせる」との声明を出した。

ただ、北朝鮮には他にも3名が拘束されておりアメリカ政府は解放を求めている。日本も拉致被害者の解放を求めており、こうした人々は北朝鮮にとっての恰好の「人質」であって、戦略爆撃や核攻撃などが難しい状態ではある。それは中国でのスパイ容疑による日本人の拘束も同じことだが、明らかに米朝関係は次のステージに移ったと見ても良さそうだ。

以前から主張してきたようにアメリカは、軍事行動に出る口実を自国への攻撃とアメリカ国民に理解させるところから始まっている。アメリカは民主主義国家なので、民意を無視して戦争を始めると政治家は罷免されてしまう。だからデマであったとしても自国を被害者に仕立て上げて開戦理由を演出する必要がある。これは歴史が証明していることだ。

ワームビア氏の死去がデマだとは言わないが、9.11同時多発テロでは約3000人の犠牲者を出してイラク戦争が始まったのに対して、今回の犠牲者は1名だ。それでもアメリカ国民は北朝鮮へ対する敵意を抱き始めていることは間違いない。一部には「数名の人質も大事だが、NK(北朝鮮)が核ミサイルを配備する前に政権を倒してしまえ」といった声が上がり始めてもおかしくない。中国がラプラトリーなどに埋め立て基地を造りミサイル基地にしようとしていた時、中国は世界から敵視されていた。それが今ではすっかり北朝鮮が世界の敵になって中国は後見人役に成り代わっている。「中国さん、どうにかしてくれよ」とトランプ大統領に言わせ「よっしゃよっしゃ」とキンペーがふんぞり返っている。流れが変わって来ている。



いかがだろう、火薬の匂いがして来ないかな? どっちから匂って来るかはまだ分からないが、明るい平和の光は見えて来ない。安倍政権が国会を延長することなく閉じた目的も、そんなところにあるのかも知れない。

尖閣諸島海域と日本の都市部での無差別テロに気を付けろ。専守防衛である自衛隊を動かす理由付けになるかも知れない。




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