アミューズメントパーク

郊外の国道を走っていたら、ハンドルを握っていた女房どのが「あ」といきなり言い出した。「どうしたのさ?」「あのね、必要な物があって、近いうちに100円ショップに行こうと思ってたのさ。だけどこの道路の先に『作業服専門店』って看板があるじゃない、あそこに寄ってみようかなと思ってさ」

作業服専門店って、要するにツナギとか安全靴とか軍手とか置いてる店で、現役時代は良くお世話になったものだ。なつかしい気分で「おらもちょっと見てみたい」と同意した。

ヘルメットのツバが透明になっていたのは知ってるけれど、大工さんが使うような手袋が黒い合成繊維の薄手に替わっていたのには驚いた。新素材で擦り切れに強いのだとか。「へ~!」

女房どのが欲しかった物はすぐに見つかったのだが、広い店内を散策し始めた私に諦め顔で付いて来た。

「デジタル表示のノギスか、ふえ~!」「鉄板入りのスニーカー? まるでナイキじゃねーか」「ダボシャツか、こっちは良いや」とにかく玩具屋に来た子供のようだ。

1時間もうろついただろうか。「あんた、いい加減にしなさいよ」と叱られてしまった。

(誘ったのはそっちじゃないか)と言いたい気持ちをぐっと飲みこんで「ごめんなさい」と返事した。




いやはや、作業用具の日進月歩には驚かされた。あそこはUSJにも劣らない、立派なアミューズメントパークである。今度こっそり一人で行ってみようとそう思う。レジのおばさん、私の顔を覚えているだろうか。







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