博多のゴールドラッシュ

福岡を舞台にした金(ゴールド)にまつわる事件が連続した。

2016年7月には、JR博多駅筑紫口の路上で金塊百数十キロ(約6億円相当)を運んでいた被害者に対し、警察官を装った数人の男にだまし取られる事件が発生。

2017年4月には福岡市天神の銀行から引き出したばかりの現金3億8千万円が奪われ、被害者は金の買い付け費用だったと話した。この事件の直後には、現金約7億3500万円を持ち出そうとした韓国人4人が関税法違反容疑で逮捕された。この者たちの目的地は香港だった。

金の取引が急増するわけと、なぜ福岡なのかという点に触れてみたい。




外国から金を国内に持ち込む際は税関に申告して消費税8%の納付が義務化されている。これを国内で売りさばくには消費税の8%を受け取ることになるから「行って来い」となる。

しかし持ち込む際に申告しない密輸の場合は、国内で売りさばけば売上時に受け取る消費税の8%がまるまる利益になる。しかも金の取り引き価格は2005年に1619円/gだったものが2016年には4396円/gと2.7倍に高騰、しかも2014年に消費税率が5%から8%と1.6倍になった。こうした事情が正規ルートであれ非正規ルートであれ金の取り引きを加速させた背景だった。

ではなぜ福岡が舞台になりやすいのか。それは日本とアジアを結ぶ交通の利便が良いからだ。格安航空のLCCも福岡空港には次々とやって来る。便数が多いだけではなく、手荷物重量の制限が少ないフェリーなども韓国や上海や香港などから次々と入港する。そういう事情は東京や大阪も同じなのだが、福岡の場合は港と中心部と駅と空港がきわめて短距離で結ばれている。これほど素早く移動できる大都市は他になく、福岡の税関だけではとてもテが回らないのが実情だ。チェックを厳しくすれば通関が混雑することから細かい手荷物検査は人員面でも費用面でも難しいとされている。

爆買いで有名な中国人観光客だが、THAADミサイル配備を受けて中国政府が韓国への旅行をきつく制限した。これを受けて福岡と長崎と沖縄に入港する大型客船が増えた。これに比例して帰船せずに姿をくらます中国人が増加したとされているが、そうした行方不明者の中には、キャスターケースの中に金塊を隠し持った人物もいるはずだとされている。

長崎県対馬市の比田勝港から出るJR九州の高速船「ビートル」は70分で釜山とつながっている。対馬とは長崎よりも博多の方が交通は便利だ。しかし博多は福岡県警で対馬は長崎県警だ。ここに目を付ける者は少なくない。

消費税が上がれば意外なところに影響するらしい。10%になったらどんなことになるのだろう。



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