合鍵の作り方

広島中央警察署の盗難事件を取り上げた際に、金庫の造りについて少し解説したのですが、世間は5月の大型連休を終えて新年度が始まっています。

だから就職や転勤などといった引っ越しがらみがひと段落した頃かと思うのですが、賃貸住宅などにからんだ玄関の鍵について少し触れてみようと思います。

最近は合鍵を作るビジネスが増えたので、友人や知人に合鍵を渡すことが多くなり、本人が転居しても誰かが合鍵を持っていることが予想されるわけ。これって想像しただけでぞっとします。

だから最近は管理するオーナーや不動産会社などが空き家になった玄関の錠前を新品に取り換えるんですね。この費用は出て行った住人に戻す敷金から差し引かれます。

そして次の入居者には新しい鍵(キー)を渡すわけ。

このキーは錠前のメーカーが支給した正規品なので、鍵番号が刻印されている。この鍵番号はメーカーがコンピュータで管理しているので、紛失したりするとメール1本で追加制作することができます。キーを拾ったり預かったりするだけでこの鍵番号がメモされる危険があるということを知っておきましょう。

そして、次の手段が必要になって来るんですが、新居に入居した場合は正規品の鍵をすぐに合鍵屋に持って行ってコピーを作ってください。

合鍵屋のお店では、様々なカギを作るためにたくさんのブランクキー(彫られる前の平たい金属板)がぶら下がっていますが、そこにはメーカーが正規品として刻印した鍵番号が撃ち込まれておらず「カギの110番」などという文字になっています。

これだと仮に他人から見られても複製を作ることはできません。

メーカーが出している鍵番号が刻印された正式なカギを「親」だと仮定して、この親カギはきちんとしまっておきます。日常の使用はコピーで作った「子」を利用します。

そして親兄弟などに合鍵を渡す必要ができたら、また「親」を合鍵屋に持って行ってまた「子」を作ります。そうすると何本作っても「子」だから「親」にそっくりなものが作れます。

この方法を知らない人は「子」から「孫」を作って、さらに「ひ孫」を作ったりして、ほとんど「親」の面影が無くなったカギを作ってしまい最後にはドアが開かなくなったりするのです。

そしてその部屋を出て行こうとすると管理者から「最初に渡したカギではありませんね」と言って文句を言われたりするわけです。

もちろんミワロックなどに電話して手元のカギの番号を伝えると、そっくり同じものが作れるんですが、余計なことに鍵番号まで付いて来ることになり、悪意の第三者から盗み見られることがあるのであって、「カギの110番」などで無刻印の合鍵(子)を作った方が安全です。

ただし最近は旧型のシリンダー錠ではなく、丸くドリルで削ったような「ディンプルキー」が普及して来ているのでスペアキーを作るのが難しくなって来ています。しかしだからと言って最初の正規品を使い続けると誰がカギ番号を読み取っているかという危険がつきまとうことになります。

どんなに複雑で精巧なカギでも、メーカーが作れば完璧な合鍵が作れてしまうから恐ろしい世の中になったものです。

ただ、危険だからと言ってどこかの番組で教えているような「カギ番号のすり潰し」はやめましょう。イザという時に困るのはあなた自身だからです。



まず賃貸住宅に入居する際は「このカギ、取り換えてありますか?」と聞いて、「ええ」と言われたら、渡されたキーに番号が付いているかを確認して、すぐに合鍵を造りに行きましょう。

あと、合鍵を作ってくれるお店で会員カードとか作らないこと。正規品の鍵番号と住所・氏名などがそこのコンピュータに登録されてどんなふうに流出するかわかりません。

ストーカーなどが留守中に侵入して盗聴器や隠しカメラを設置することが都会ではひんぱんに起きています。注意しましょう。

【おまけ】
外出するときに、玄関ドアの枠に短い糸くずを貼りつけて、ドアの外に垂らしておきます。帰宅した際にその糸くずが枠の内側に入っていると、留守中に誰かがドアを開けたということになります。毎日では煩雑ですが、何日か留守をするような場合は有効です。



スポンサーサイト
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR