木の芽時

「きのめどき」という言葉がある。

要するに冬から春にかけて気温の変化の影響を受けて、精神疾患の症状が起こりやすくなるのだという。

「春に三日の晴れ間なし」と言われるように天気が安定せず、そのために気温も不安定になる。朝の最低気温は冬なみなのに昼間の最高気温が初夏のようになったりする。それで交感神経が乱れるわけだ。

通常の健康状態を保っていれば良いのだが、ぎりぎりで安定しているような人の場合はちょっとの刺激でバランスが崩れることがある。特に気温の変化は肉体的なストレスを産むので、それが情緒不安定の原因になることがある。

特に日本の場合は春に年度代りがあって職場でも学校でも生活上の変化が多い季節になる。そうした身辺の変化と共に気温という物理的な変化が重なって来ると「おかしい」素地を持っていた人は、いよいよ「おかしく」なってしまうことが稀にある。

これは私の経験上のことだが、快適な秋から寒い冬に向かう時期には「おかしな」人はあまり出ない。しかし、寒い冬から暖かい春になると「おかしい」人と出会うことがあった。知らないおばさんから電柱の陰で待ち伏せされたこともある。

「あの人、この人」と思い出すと、ほとんどが春に「おかしく」なっていた。

これは異常者だけだという話ではなくて、引きこもりとかノイローゼとか鬱とかもそうだ。

実は医学的に証明されている話であって、自律神経やホルモンバランスが乱れやすくなるのがこの季節とされていて、不眠症などの不定愁訴を訴える患者が病院に増える季節がこの時期と重なるらしい。

五月病とか言うが、学校や職場における環境の変化だけではなく、気温や湿度の変化、あるいは自分自身の「順応性」への対応力が原因しているのかも知れない。

これらの事情を科学的に考えた場合、春に選挙をやるのはどうなのだろうか。お困りさんの国は、どんな大統領を選んだのだろう。




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