平昌冬季五輪

南北朝鮮は韓国の国旗に偶然描かれたように『逆Sの字』状の休戦ラインによって隔てられている。

南朝鮮の首都はソウル特別市ということになっているが、ここからほぼ真東に約130km行った場所が来年の冬季オリンピックの開催予定地である平昌(Pyeongchang)である。

ここは上記の軍事境界線の『逆Sの字』の南側にふくらんだ場所、分かり易く言うと北朝鮮が南朝鮮側に食い込んだラインからわずかに106kmほどしか離れていない。軍事境界線の南北4km(両側に2kmずつ)が非武装地帯なので、射程距離が108km以上ある地対地ミサイルであれば射程圏内にあるということができる。移動式発射台であれば、通常はトンネルの中に隠し入れてあると予想されている。

ソウルオリンピックを妨害する目的で大韓航空機が北朝鮮によって爆破されたのは有名な話だが、現在の朝鮮半島の軍事的緊張を継続するならば、平和の祭典として世界中から選手団を送り込む国は無くなるだろう。出場辞退が相次ぐことになる。

現在、東アジアとアメリカ・ロシアは朝鮮半島問題で緊張が高まっているが、南北欧州などでは地球の裏側のこととしてあまり関心がもたれておらず、もっぱらフランスやイギリスの国政の方に集中している。しかし、北欧諸国は一様にウィンター・スポーツに有能な選手を抱えていて、その意味では冬季オリンピックの開催の是非は関心が高い。

つまり「戦争が起ころうが起こるまいがどうでも良いが、オリンピックが開かれるかどうかは大いに関心がある」ということになる。

そしてその開催地がミサイルやロケットの射程圏内であると分かれば、各国がどう対応するかだ。

だから5月すぐにでも選ばれる予定の韓国大統領が、どう軍事的緊張に対処するかは、来年2月に控えている冬季オリンピックに直接的に関係して来る。私が北の刈り上げ君であれば、米軍の出方次第で、平昌を攻撃目標のひとつに加える可能性はあると思う。ただの田舎町でしかなく、人的被害はあまりないかも知れないが、世界に強いアピールを提供することはできるだろう。「こんな場所に有望な選手団を送り込みますか?」と。

札幌で開かれた「アジア冬季大会」だったが、ウインター・スポーツに力を入れている国はアジアでは多くない。つまり北欧やカナダなどに集中している先進国がほとんどなので軍事的な混乱にある地域に参加する価値は見出さないだろう。

だから次期韓国大統領が誰になろうとも、就任から数週間で南北問題を解決しなければ五輪は失敗に終わる。間違いなく。

その意識を持って米韓同盟を論じる必要があって、北の脅威をそのままにしては五輪の開催はあり得ない。

中国もロシアも北朝鮮との国境線に大規模な兵力を派兵させたと聞くが、それだけ難民をともなうような軍事的混乱が予想されている中で、残り10か月で国際競技大会を開くなど、夢のまた夢ということになって来る。

瀬戸際に立たされているのは、北朝鮮だけではないという理解が必要だろう。



皆さん、ご機嫌よう。(Jアラートにお気をつけて)






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