しず心なく花の散るらむ

道路わきにある側溝の金属製の網状になったフタのことを、専門用語ではグレーチングと呼ぶのだが、我が家は傾斜地の坂道の途中にあって坂の上にはちょっとした公園がある。


公園と言っても児童公園のような遊具施設があるわけではなく、単なる空き地で通常は老人会がゲートボールをやっているような未舗装の運動場だ。


夏場にはアスファルトを嫌がる飼い犬も、ここだと喜んで散歩する、そうした場所なのだが、この空き地の周囲は桜の木で取り囲むように造られている。きっとかつての地主の配慮によるものだったのだろう。


上り坂があまりにも厳しいので、今年の花見は見送っていたのだが、昨夜の風雨で桜の花は散ったらしい。その証拠に、坂道のグレーチングにピンクの塵が集まっていた。


風呂場の窓から見えたので(ありゃ何だ?)と思ったが、瞬間に気が付いた。(ああ、坂の上の桜が散ったのか)。


「咲いた花なら散るのは覚悟・・・」一人でしんみりとなった。


昨年の秋も短いものだったが、今年の春も瞬間で終わるのだろうか。やがて初夏がやって来る。




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