パククネを悩ますイミョンバクの借金

インドネシア国営企業のクラカタウ・スチールと韓国のポスコが合弁で総額30億ドル(ポスコの投資比率は70%)を投じて建設した製鉄所(工場生産地合弁会社SMP)は、2010年に合弁企業を設立し2013年12月23日に火入れ式を行った。
この式典には韓国ポスコの会長チョン・ジュンヤン、ならびにインドネシアのユドヨノ大統領など両国の関係者約500人が参列。インドネシアの経済発展の起爆剤としての国家プロジェクトでもあった。
しかしその稼働から2日後に高炉から溶融液が漏れ出す事故が発生し稼働を全面的に停止していた。
この時点での事故はまだ爆発にまで至っておらず、1月末の再稼働を目指して復旧が急がれていた。

2月22日未明に大きな爆発が起こるとともに火災が発生。
爆発は0時30分頃と3時頃の2回発生した。
チワンダン区に住むチレゴン地方議会議員であるシハブディン・シディック氏は事故調査を指示し現場検証および複数の証言を得る。
爆発は高炉の外殻から発生したものと結論付けられた。
1月の溶融液漏れの後、高炉の外殻に除去困難な鉄の塊を発見。技術者らはその鉄を加熱することで溶かし出す方法を選択したが内部に水がたまっていたことに気付いていなかったため、水蒸気爆発を起こしたものと考えられている。
しかし合弁会社であるクラカタウ・ポスコの担当者は「あれは普通の爆発である」として事故説を否定、死傷者も出ていないと発表していることから、詳細な情報が出ていない。
大統領も列席するほどの国家プロジェクトだとすれば、簡単にミスを認めることはできないのかも知れないが、あまりにも日本国内における報道が無さすぎるのは、インドネシアと言うよりもむしろ韓国のポスコを意識してのことかも知れない。
南スーダンにおけるPKO部隊の銃弾供与に際しても「やった、やらない」要請「した、しない」という子供じみた外交しかできない両国関係だけに、インドネシアと韓国企業との間で起きたことを外部からあれこれと報道すれば必ず因縁をつけて来るに決まっているからだ。

では次の話題に移ろう。
アラブ首長国連邦(UAE)は原子力発電プラントを世界中のメーカーに見積もりをさせた。
原油の産出量に対して国民の生活レベルの上昇が上回ったために、将来的な発電設備を余力があるうちに建設しておこうと考えたわけだ。
当初有力視されていたのはフランス、日本は提示金額でフランスには大きく遅れをとっていた。
そこへ割り込んできたのが韓国。
フランスの半値程度を提示し、その上で①原子炉186億ドルのうち100億ドルを融資する、②原子炉稼働事故保険60年保証、③故障時の修理回復保証、④燃料供給の完全管理、⑤韓国軍による駐留警備、というとんでもない「スーパーバリューセット」を示した。
そもそも韓国の原発は日本の東芝が技術協力をしていることからロイズ保険が適用されていたが、②の60年保証は協力できないとして東芝が韓国原子力グループへの絶縁状を出したことから、今回のUAEとの取引においてもロイズ保険は関わらないという方針を示した。
つまり東芝がいるからこそロイズ保険が付くのであって、東芝が韓国から手を引くのであればロイズも手を引くよということなのだ。
金額と諸条件で韓国に決定したUAEだったが、あまりの好条件に疑問を持ち、「UAE現地に造る(新古里3号機型)原発モデルが適切に韓国国内で建設され、安全に運転されていることをUAEに示せ」と迫った。「2015年を期限として、違約の場合は原発輸出違約金を支払え」と言って来た。「アラブ人をなめんなよ!」と言うことだ。

そもそもこの契約は2009年時点のものであり時の韓国大統領はイミョンバク、一方の日本では自民党政権から民主党政権へ交代した年だった。
したがってUAEへの建設費融資である100億ドルとは日本に出させる狙いがあったのではないかとささやかれている。
何故ならば民主党の本質は旧社会党であり朝鮮の子飼いのような存在だったからだ。輿石や仙石の言動を思い出せば容易に理解ができる。
ところが韓国の狙いが外れたのはロイズ保険が手を引いたことによる。
これで原発建設は事実上不可能になった。
186億ドルの無保険プロジェクトに融資する金融機関などありえない。
その2年後に日本は東日本大震災を被り、原発事故を経験することになる。
2009年12月27日、韓国のイミョンバクとUAEのハリファ両大統領列席の元で韓国電力公社とUAE原子力公社の間で契約書が取り交わされた。
しかし100億ドルの28年間融資とロイズ保険が適用されなかった事実は後日になって公表されたことからイミョンバクへの不信が韓国国民の間に湧き上ることになる。

2013年8月。
韓国輸出入銀行は日本のみずほ銀行から5億ドルの融資を受ける。借り入れ期間は5年(2018年8月期限)。
韓国に残された道は新古里3号機型原発の完成と稼働なのだが、不正部品などの問題が山積して先に進んでいない。
交換すべき部品を取り外した上で新品と偽って納入し差額を着服するなど、韓国の時代劇に見られる通りの犯罪がいまだに横行している。それも大事故につながりかねない原発においてである。
納入ケーブルの品質証明書の偽装なども次々と発覚している。
これらの諸事情から2015年期限の原発輸出違約金支払いはほぼ確実になって来ている。
つまりこれがイミョンバクの残して行った負の遺産なのだ。

2009年のUAE原発と2010年のインドネシアの製鉄所。
どちらもイミョンバクらしい巨大プロジェクトだった。
そしてどちらも巨額の負債を残したまま終わろうとしている。
こうして振り返ってみると、就任直後から強烈な反日姿勢を示すパククネの真意が何であるかが、少しは分かろうというものだ。
カネに困っているんだよね、イミョンバクが好き放題やったばかりにケツに火がついてしまっている。

ところで火災事故を起こして長崎県の対馬沖を漂流していた韓国のケミカルタンカーはその後どうなったのだろう。
国内報道を探してもNETで検索してもどこにも見えなくなってしまった。
韓国に関する報道は日本では極端に抑えられている気がしてならない。
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