韓国の恩赦

先のブログで前韓国大統領の李明博(=ネズミ男)について触れた。これは1996年の国政選挙に出馬して当選したものの、選挙スタッフの選挙資金の不適切が発覚して選挙法違反に問われた。しかし罰金が科される前に議員を辞職して渡米した。いわゆる「国外逃亡」というものだ。ワシントン大学の客員研究員として1年を過ごし帰国するが恩赦(特赦)によって政界復帰を果たしソウル市長選で当選している。この時の恩赦は時の大統領だった金大中によるものだった。

朝鮮戦争後の韓国では大統領の権限として特赦が実施される。1998年3月に金大中が実施した特赦では552万人に上ったとされている。(もっともこれらの数字には交通違反による罰点の取り消しなども含まれるが)

儒教朱子学の国ならではのシステムで、罰は罰として科した上で、為政者の寛大さを示す意味で特赦がおこなわれることがある。歴代の大統領が退任後に死刑をはじめとする有罪判決を受けつつも、処刑されることがなかったのはこのためだ。

ここに韓国が抱える民主主義のねじれがあるのであって、三権分立とは言っても司法が決めたことを大統領権限で取り消すことができるという「ご都合主義」が許され、また民衆もこれを認めている点だ。

李明博は前大統領だったとする要人でありSPによる身辺警護が許されているが、朴槿恵政権中に使った警護費用は朴槿恵大統領よりもはるかに高額に及んだとされている。もっとも朴槿恵自身がかなりの変人で、ほとんど出歩かなかったという事情も重なっているようだが、それにしてもこのネズミの厚かましいことこの上ない。

朴槿恵の弾劾が満場一致で認められたので、十中八九韓国の次期政権は従北になるだろうとされている。金大中は南北首脳会談をやったように太陽政策と称して北寄りの政策を進めた人物だったが、反対勢力の李明博を特赦するほどの余裕を見せていた。

だとするならば、仮に文在寅(ムンジェイン)が政権を取った場合に朴への特赦をするかという話になって来る。

朴槿恵が大統領選挙で勝利した際に、接戦で敗れた相手候補が文在寅だった。朴への退陣要求デモを扇動し、議会で弾劾訴追案を提出したのも文だった。そして職権停止を受けて大統領府に軟禁状態にされた朴は、弾劾が否決された場合は文への復讐を誓っている。「この恨み晴らさでおくべきか」というわけだ。

このような相手を恩赦するだろうか。

そして、現在の韓国経済をここまで悪化させた真犯人は李明博であるとする見方があって、なりふり構わぬ資源投資と対米FTAの締結、これらが韓国を危険水域に押しやったとする意見がある。

文が秘書室長を務めた廬武鉉大統領時代に、韓国はアメリカに戦時作戦統制権を渡せと迫った。これの返還期限が来る前にネズミ政権になって「返還時期を先延ばししてほしい」と言い出した。つまり朝鮮半島から米軍を追い払おうとしていたのにネズミがそれに「待った」をかけた。

こうした流れを見て来ると、文が朴やネズミに恩赦・特赦を与えるとは思えない。朴を有罪にするだけではなくネズミの過去の悪行まで掘り下げる可能性が高い。何故ならば韓国には先進国にあるまじき「遡及法」というものが存在するからだ。

ころころと政権が替わる韓国だが、文が政権を握った場合、セヌリの有能な党員を根絶やしにしかねない。北寄りの政治を進めると、そのうち国民の中に不満や反感が生じて来る。そこまで先読みをする場合、セヌリに人物がいない状態を作っておかなければならないのである。

自殺して果てたとされている廬武鉉だが、文の親分は何者かによって「処分」されたと仮定した場合、そしてその後の政権をセヌリに奪われたとしたら、文には激しい仇討ちの炎があったかも知れない。

恩赦だ特赦だと生易しい期待を持っていたとすると、とんでもないしっぺ返しが待っているかも知れない。






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