天井裏にある真価

重症急性呼吸器症候群(Severe Acute Respiratory Syndrome)いわゆるSARSと呼ばれる感染症が発生したのは、今から約14年前の2002年11月のことだった。発生場所は中国の広東省。

SARSが知られるようになったのは2003年2月のこと、中国からの旅行者であるアメリカのビジネスマンがシンガポールへ向かう航空機の中で肺炎に似た症状を引き起こした。飛行機はベトナムのハノイに着陸したが、ハノイの病院でこの旅行者は死亡した。病院の基本的な処置にもかかわらず、彼の処置に当たった医師や看護師が同じ症状を示し、何人かが死亡した。この症候群の病原性と医療従事者への感染は世界中の保健当局を恐れさせた。ハノイ在住のカルロ・ウルバニはWHOへ報告をおこない、2003年3月12日、WHOは世界規模の警報を出した。

SARSは、トロント、シンガポール、ハノイ、香港、台湾、及び中国本土の広東省、山西省に広まった。香港での感染源は2月にメトロポールホテルの9階に宿泊した広東省の医師で、ホテルを訪れた16人に感染させた。それらの旅行者はSARSをシンガポールやトロントに広めた。これがもとで3月頃から世界的な罹患者の広がりをみせたと考えられている。

(以上Wikipedeaより引用)

また、WIRED NEWS 日本語版、2003年4月23日付け報道によれば、香港の衛生福利・食物局の楊永強局長は17日(現地時間)、高層住宅団地『アモイ・ガーデン』(淘大花園)で321人がSARSに感染したのは下水管に原因があったと発表し、下水施設の不備で浴室に侵入したウイルスを含む飛沫が換気扇に吸い上げられ、団地内に拡散したと述べた。(中略)アモイ・ガーデンにおける事例を調べたナイマン博士は、下水管が原因で大量のウイルスがばらまかれ、症状も重くなったのではないかと示唆する。




香港の夜景は有名なのだが、それは高層ビルによるものであり、地価の高騰が一因となって延べ床面積を稼ごうとする建築手法なのだが、すでにこうしたビルの高層化は香港だけにとどまらずニューヨークでも上海でもドバイでも東京でもソウルでも普通に見られる光景になってしまった。

しかし、建築技術が粗末だと上記のような感染症を広げる危険性が高く、それは地震のあるなしとはまた別の話になって来る。

私がかつて香港で建築関係の仕事をしたことは申し上げたことだが、あの摩天楼のようなとてつもない高層ビルを、竹で組んだ足場を作って建築しているのを見て腰を抜かすほど驚かされた。

竹というのは非常に滑りやすい材質で、1棟のビルが建つまでに何人が死亡するだろうかと思わされた。

香港でさえがそうなのだから、中国内地では推して知るべしであり、台湾大地震で倒壊したビルの構造体からはコンクリートを節約するためなのか石油缶が大量に埋め込まれていた。

建築中の鉄筋コンクリートビルが斜めに傾いて倒壊したのは昨年の韓国だったが、あの国では橋が落ちたり営業中のデパートが突然崩れ落ちたりしている。

SARSのことを思い出したのは、香港の『アモイ・ガーデン』という集合住宅の下水管に問題があったらしいというニュースが頭に引っかかっていたためだ。

建築と一言でいってもそこには様々な業者が関係して出来上がるのであって、構造体を造る者、配管を組む者、電気配線を通す者、ドアや窓などの建具を取り付ける者、実に多くの専門技術者が互いの仕事を連結させてひとつの建物を完成させる。てんでバラバラの作業をやる限り絶対にまともな物は造れない。

台湾のビルは地震で倒れたが、韓国のビルは基礎工事の不手際が原因で一人で勝手に倒れた。

香港のSARSが下水管の不具合で感染拡大させたとして、立体構造のビルに入居もしくは宿泊する場合の危険性を示している。

天井裏で上層階の汚物が漏れ出している危険性があるわけだ。

日本では地震が多いので、よく高層ビルが長周期地震動によってユッサユッサと長時間揺れることがある。飛行機の翼と同じようにしなるようにできているからだ。ところが、そうした設計をきちんと把握した上で配管業者も施工しないと、管のジョイント部分が破損しかねない。空調ダクトにせよ下水管にせよ感染症ウイルスの通り道になりかねない。

西アフリカを中心として感染が拡大したのはエボラ出血熱だったが、あそこにはほとんど高層ビルはなかった。

しかし、今後先進国や経済成長国などで感染症が発生した場合、それらの感染ルートは高層ビルによる立体(3D)感染になる危険性がある。そして重要になって来るのは配管を含む建築技術だ。

韓国がUAEに、中国がイギリスに、それぞれ原発を輸出しようとしているが、原発どころかまともなビルを建ててからにした方が良い。

さらに、東京やハワイなどの宿泊施設でもかなり老朽化している建物がある。施工がしっかりしていても、たびたび地震や台風によって揺さぶられ続けると、初期設計通りの強度が得られない危険性がある。

ましてや埋め立て地に建つタワーマンションを長期ローンで購入するなど、私に言わすれば「あり得ない」ということになって来る。停電しただけでエレベーターが止まる。給水車が来ても、何リットルもの水を階段で運ぶ元気がありますか。夏場だったらエアコンも止まるんですよ。



豊洲新市場の地下水からまた汚染物質が検出された。見た目の豪華さでごまかされてはいけない。豊洲がセレブの街だなんて、建築関係者は絶対に言いません。言うのは不動産業者だけです。

洗顔後の小池都知事を見たことがありますか?




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