なりすまし

昭和30年代末期ころ、社会派のテレビドラマなんかで「蒸発」だの「戸籍を売る」だのといったセリフが流れていた。小学生だった私には意味がわからないまま、何となく大人の世界を垣間見た気がしていた。

「蒸発」というのは主に借金などを背負って夜逃げするしかなくなった場合のことで、はっきり言うと「行方をくらます」という方法だが「消える=消される」という意味も含んでいた。

都会のドヤ街などで血液を売って生活しているような正体不明の男が、「オレの戸籍を買わないか」とやっているドラマが流れていた。

こっちはまだ子供だから、戸籍なんかが売れるのか、買えたとしても何に使うんだ? とチンプンカンプンだった。時代的には学校の担任教師が「北朝鮮はこの世の天国だ」と言っていた時期と符合する。

なぜ私がこれらのことに敏感で、良く覚えていたのかと言うと、当時私の父が知人の借金の連帯保証人になって家土地を追われる騒ぎがあったからだ。末っ子だった私がいちばん早く学校から帰って来ると、赤い札紙を持った黒い腕カバーの男数人がテレビやタンスなどにぺたぺた貼り付けていた。私の勉強机にも貼ろうとするので、「それは子供の机だから」と母が言っていたのを聞いた。

その翌日だったかに高利貸しの男がヤクザの抗争で刺し殺されたと新聞に載って、その後借金がどうなったのか腕カバーの男たちは二度と現れなかった。兄たちは知らない現場を私だけが見ていた。両親も「黙ってろ」と言った。だからドラマなどで「蒸発」だ「戸籍」だという話になると敏感にならざるを得なかった。



私が生まれ育った土地は長崎原爆で焼け野原になった所で、もともとの住人は少なく田畑がほとんどだった。カトリックがほとんどを占めていたその土地は、ミレーの「晩鐘」そっくりに野良仕事を終えた夫婦が教会の鐘の音に合掌するような、そういう土地だった。

戦後になって朝鮮戦争が起こりタンカー需要も伸びた三菱造船は活気付き、空き地には5階建ての公営アパートが次々と建てられた。つまりどこの馬の骨とも知れないような「よそ者」が急速に流れ込んでいた時代でもあったわけだ。

三菱の造船所で溶接工として働く技術者の子供らが同級生には多かったのだが、三菱の下請け孫請けといった聞いたこともないような会社であるとか、あるいは働いているのかいないのかもわからないような家の子などもクラスにはいた。

観光地で有名なグラバー園から見下ろすと、長崎港を挟んだ対岸に三菱の造船所が見える。戦艦武蔵を建造したドックはいまだに残っている。この周辺は以西底引き網船団の基地もあって、荒くれ男たちが闊歩していた。エキゾチック長崎と呼ばれるが、この一帯では「タンベ」とか「チング」とかの朝鮮語が普通に交わされていた。そしてその地区にある小中学校の生徒とはケンカをするなと言われていた。「あっちは群れで来るぞ」と良く聞いていた。

今はもう見かけなくなった野良犬とかが普通にうろついていたし、小児麻痺の生徒も必ず学年に何人かはいた。予防接種で体育館に並ばされて、使い回しの注射器で打たれた記憶は鮮明に残っている。ツベルクリンとか毎回そうだった。

長崎には坂道が多く自転車はほとんど走っていない。その代わり、自転車に取り付けるタイプの小型のエンジンを大人たちはよく使っていた。「原動機付き自転車」とはそういう意味だ。その「原付」の後ろにリヤカーをつないで豆腐屋とかが売り歩いていた。そういう時代である。




中学生になって松本清張の『砂の器』を読んだ。当時の担任教師がさかんに「ハンセン氏病」のことを口にしていたから興味がわいた。

石川の寒村でハンセン氏病に罹患した父は村八分に遭い、息子を連れて流浪の旅に出る。島根県で巡査をしていた人物が親子を保護して父親を療養所に入れるが息子は逃げ出して姿を消す。行方をくらました息子は大阪の家で奉公していたが、その家には同年齢の子供がいた。そこへアメリカ軍の空襲が始まり一家全員が死亡。家族の親類も近所の知人もすべて死んだ。役所の戸籍原本も焼失する。奉公していた息子は、その家の子供になりすまして戸籍を奪い取った。

そういう話だった。「こうやって他人の戸籍を奪うのか。他人になりすますのか」。



背乗り(はいのり)とは、工作員が他国人の身分・戸籍を乗っ取る行為を指す警察用語。

元々はソ連の情報機関が古くから用いた方法だというが、北朝鮮情報機関もよく使う方法であり、日本人拉致にも背乗りを目的としたものが多い。日本で工作活動を行うほか、韓国に入国するためのパスポートを得るためである。周囲に気付かれないよう身寄りのない人が狙われやすいという。

<wikipedia:背乗りより抜粋>



「死んだ日本人、もっと言えば殺された日本人の戸籍をのっとり、本来の戸籍の所有者は死んでいるのに、「別のなりすまし」が生きている状態のことだ。特に戦後の混乱期などは、戸籍の売買もあったと聞く。また戦死者等をのっとる例もあった。」と語るのは福岡県行橋市の市議会議員である小坪しんや氏のブログだ。

福岡県行橋市というのは、筑豊地方の田川から流れる今川という名の川が、周防灘に流れ込む下流に位置していて対岸は山口県の宇部だ。つまりこの一帯は筑豊ならではの「黒歴史」の影響を色濃く残す土地柄であって赤村だとか川崎町などの田川郡周辺にはいろいろと伝説が少なくない。(詳しく知りたければ、自己責任で検索してみてください)

小坪氏は続ける。「とりあえず驚きの記事を読んで頂きたい。にわかには信じがたいが、これが事実であればそうであれば慰安婦問題は「共産主義者」らが捏造した、証言者まで捏造したということじゃないか。」

驚きの記事とは以下である。

『朝日が報じ続けた慰安婦証言の吉田清治氏 証言も経歴も虚構 夕刊フジ 9月8日(月)16時56分配信 朝日新聞は32年もたって、吉田清治氏の「韓国・済州島で慰安婦を強制連行した」といった証言を虚偽と認めた。この吉田氏の経歴について、産経新聞が8日付朝刊で徹底検証している。その素性は、あまりにも怪しく、謎に満ちたものだった。
吉田氏の本名は吉田雄兎(ゆうと)。清治はペンネームで、他に別名として東司、栄司を名乗っている。著書で「本籍・山口県」としているが、実は福岡県だった。
門司市立商業学校(当時)の卒業生名簿には「吉田雄兎」の名があるが、卒業生名簿には「死亡」と記されている。著書の記述では、1937年、満州国地籍整理局に務め、39年から中華航空上海支店に勤務したことになっている。しかし、歴史学者の上杉千年氏の調査では中華航空社員会で吉田を記憶する者はいなかった。
吉田氏によれば、40年に朝鮮の民族主義者で日本の民間人を殺害した金九(キム・グ)を輸送した罪で逮捕され懲役2年の刑を受けたという。ただ、吉田氏は、現代史家の秦郁彦氏に対し、罪名はアヘン密輸にからむ「軍事物資横領罪」であることを告白している。
2年に山口県労務報国会下関支部動員部長に就いたとする吉田氏。済州島での慰安婦狩りも、著書で「(強制連行の)実態は私が家内にしゃべったか見せたかしたので、家内の日記の中にありました」と書くが、吉田氏が実際に妻と結婚したのは「慰安婦狩り」を行ったという時期の1年後のことだとされる。著書には戦後の吉田氏の足跡は一切触れられていないが、秦氏によると47年に下関市議に共産党から出馬し落選。70年ごろには福岡県の日ソ協会役員に就いた。
これら吉田氏自身の虚構は、秦氏や上杉氏、戦史研究家らの丹念な調査・研究で明らかになった。秦氏は、吉田氏を「職業的詐話師」と呼ぶ。こんな男の証言を、朝日は慰安婦強制連行の証拠として、報じ続けたわけだが、謝罪や木村伊量(ただかず)社長の記者会見もしないのか。
吉田証言は、米紙ニューヨーク・タイムズなどの海外メディアだけでなく、韓国政府の報告書や、国連人権委員会のクマラスワミ報告書にも引用された。吉田氏は96年の週刊新潮(5月2・9日合併号)のインタビューで「本に真実を書いても何の利益もない」「事実を隠し、自分の主張を混ぜて書くなんていうのは、新聞だってやっている」などと捏造(ねつぞう)を認めた。その後、2000年7月に死去したという。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140908-00000006-ykf-soci』

小坪氏は続ける。卒業生名簿にある吉田雄兎という名には「死亡」とある。これは背乗りの証拠ではないのかと。さらに「40年に朝鮮の民族主義者で日本の民間人を殺害した金九(キム・グ)を輸送した罪で逮捕され懲役2年の刑を受けた」というくだりは終戦以前のことなので、すなわち日本人と朝鮮人が自由往来していた時期で、この時期に日本人を殺害した男を輸送した(運んだ)として実刑を受けている。

さらに自称「吉田」は1947年(昭和22年)に下関市議会議員選挙に日本共産党から出馬して落選している事実。小坪氏は言う、「意外に知られていない一般常識として「日本共産党」は、「コミンテルン日本支部」を前身としているのだ。コミンテルンテーゼという指示(?)を受け、世界革命のために戦っていた。この戦うとは、日本を混乱させ暴れるということだ。政治的にではなく、武装蜂起をもともと視野にいれた団体である。平和とは縁遠い。特に、そのコミンテルンテーゼには、「天皇を殺せ!」と書いてあり戦前日本において、国体の否定は、それがどれほどの衝撃と恐怖を与えたかは想像しえない。」

要するに自称「吉田」は背乗りによって日本の戸籍を入手した上で共産主義の兵士として日本に混乱を起こそうとした、と仮定している。

そして、その日本共産党と連携を強化しているのが蓮舫率いる民進党であり、彼らが共謀罪法案に強く抵抗している。この法案は国会において戦後何度も提出されては廃案になった経緯があって、明らかに共産党の『コミンテルンテーゼ』(世界革命=混乱=天皇制廃止)を封殺しようとする保守勢力と、共産党の抵抗の歴史だった。その共産党に飲み込まれているのが蓮舫民進党である。

すでに昨年からNHKがリークした「天皇陛下生前退位」というデタラメが本格始動し始めていて、その関連法案の整備のために衆議院解散にまで影響を及ぼしている。

それだけ共産党による「日本破壊工作」が進行しているということであって、彼らは殺人であろうが戸籍の乗っ取りであろうが手段を選ばないという点を再認識しておいた方が良い。

沖縄のプロ市民の雇用主が中国だ何だと騒がれているが日本共産党が無関係だとは言えまい。ただ具体的な証拠がないからメディアは触れようがない。



韓国の政治的・経済的な混乱がピークに達したとき、38度線からと韓国国内の共産分子が一斉に動き出す、間違いなく。

その動きと呼吸を合わせる形で日本でもコミンテルンの「世界革命」が動き出すだろう。「天皇制廃止」を手始めとして。

安閑としている場合じゃなさそうだ、日本人よ大丈夫か?



【参考】 以下のキーワードを検索すると、背乗りの実態が見えて来る。『尼崎事件 背乗り』



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